エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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自分たちにお花を-ラナンキュラス ミノアン

 

 

 

穏やかな春分の日だった。

我が家は、連休も関係なくいつも通りなのだが、

昨年の今頃、ちょっとした変化があった。

そしてちょうど、今日で一区切りついて

明日から新しい始まり。

 

お花の話が続くが、

今度は、ラナンキュラス

八重は以前もいくつかあったが、

目を引いたのは

光沢のあるラックスシリーズ

オレンジと黄色が明るいミノアン。

 

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近所の花屋さんのもう一軒で

一鉢、隅に残っていたのを連れて帰ってきた。

お昼に見た時はとりあえず元気だったが、

思いなおして迎えにいった時には

花も蕾も、くたっとしおれたようになっていて、

「水切れですか?」と訊くと

店員さんは

「風に当たっていたからだと思います。

もしかしたら、頭が重たいと垂れるし」

球根が太るから、お水をあげちゃいけないという。

暖かくなると蒸れやすいのはそうだろう…

しかし、知識じゃなくて

植物そのものの様子を見れば

水切れは明らかだった。家で、少し水をあげて

ほどなく花も葉も持ち上がりピンとした。

 

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綾園芸さんのラナンキュラスの品種ラックス(ピカピカ)シリーズ

 

活き活きした花を眺めていて

そういえば、この一年、よくやってきたなあと

思う。

お花を楽しめる季節になってきたのが

嬉しい今年の春分

占星術的にも新年にあたるが

ちょっとした祝杯気分の日。

 

 たまには、自分に拍手を

(Sometimes you have to give yourself a big hand.)

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こらーじゅのおもちゃ箱 はがきコラージュ

 

後から調べたら、光沢のあるラナンキュラス

強めの品種で、うまくいけば

翌年も花が見られるらしい。

 

 

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宿根カルセオラリア-キンチャクソウ(巾着草)

 

 

 

買い物ついでに

花屋さんを覗く。

お彼岸で忙しいお店の人をよそに、

外の鉢植えで、

すっくと伸びた細い茎の先で

何か面白い

明るい色の小さな花が

ゆらゆらと揺れていた。

 

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ネームプレートを見ると

宿根カルセオラリアとあった。

 

宿根というと、気になっちゃう私(笑)

植えっぱなしでまた出る草、と思っているのか。

その日はスルーしたが、やはり気になって迎えちゃったわ。

 

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カルセオラリアは、ゴマノハグサ科

一年草宿根草があるらしく、

最近、宿根のものも流通してきたそうだ。

 

もともとは南米、アンデス山地の山野草とか。

 

凍らせない5度くらいあれば、冬も越せるらしい

というと、路地植えよりは、鉢植えのほうがいいかな。

( 眺めたいので、今日は入れたが、外に出すつもり)

 

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和名が、キンチャクソウ(巾着草)

ラテン語のカルセオラスには、スリッパという意味があって

スリッパ・フラワーともいわれるそうだが、

花言葉は、幸福・助け合い(援助)・伴侶とか

あなたに私の財産を捧げます…とか

へんなものも(笑)

 

カルセオラリアの育て方(ヤサシイエンゲイ)

 

それはともかく、庭もあちこちも

晴れると、家より外が気になる季節になってきた。

 

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斑入りアジサイ 恋路が浜の新葉

初めは真っ白なので、目をひく

 

フレッシュな緑色は、お多福アジサイ

 

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昨日載せた花芽が、ひとつほころんだリキュウバイ

 

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こちらはユスラウメの今日

 

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カイドウの花芽が分岐して

 

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クリスマスローズ ニゲル そのうち種がとれそう

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とか、やっていたら、

戻ってきた猫に首輪がない。

首輪は

引っ張るとはずれる柔らかい布タイプ。

先代のみい君ほどではないが

彼女も既に、何回か取り替えた。

 

明日は、春分の日だから

新調するわけね…

と新しいのをつけた。

 

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ひと息ついて春の日和

 

 

 

夕方近くなって

やや日差しが陰ってきたら

また少し寒さも感じるが、

日中は穏やかな晴天で

ゆったり散策するのに

気持ちがよかった。

 

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リキュウバイ(利休梅)の花芽もふくらみつつ

 

昨日は彼岸の入りで

巷では、今日から3連休という話もあるが

我が家は、世間の暦どおりというわけでもなく、

春はまたひとつの変わり目にもなる。

 

ちょうど、週明けは春分の日で、

時節の大きな節目でもあるわけだ。

 

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こちらは、ユスラウメ(山桜桃梅)が咲き出す

 

実際、今、私自身も、ようやく!

新たなスタートが始まったところ、というか

変わらざるをえないところに、後押し頂いて(笑)

あらゆる面で、これまでとは、スタンスが

日々、また少しずつ変わっている。

 

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スノーフレークの花もちらほら

 

 

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プリムローズが綺麗に咲き揃ってきた

 

何がどうなるかわからないけれど

面白いシンクロもあるので

出来るだけ、新しいことに

オープンで

やってみようという感じ。

 

まだ、形になっているような

なっていないようなものなので

どうしても曖昧な表現になってしまうが

とにかく、変化が早くなっていると

感じる毎日だ。

 

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ユキヤナギの花も咲き出している

 

当然のように、出会う

周りの人々も、変化の最中の人が多い。

 

気ぜわしい変化の時ほど、

ひと息ついて

春の日和を楽しみたいものだと思っている。

 

 

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『サリーとライオン』-猫の画家クレア・ターレー・ニューベリーのデビュー作(&ライオンと交流)

 

 

 

今は古本となっているようだが、

愛くるしい子猫や犬、うさぎなどを描いた素晴らしい絵本がある。

作者は、クレア・ターレー・ニューベリー

(Clare Turlay Newberry 1903-1931)

 

2歳から絵を描きはじめ、6歳の頃には、

将来イラストレーターになると決意していたという。

自分の子供や飼い猫をモデルに、1930~60年にかけて

絵本作家として活躍。

 

1937年の"Mittens" 『こねこのミトン』のベストセラーにより

「猫の画家」として有名になった。

 

こねこのミトン (講談社の翻訳絵本)

クリスマスのこねこ (傑作ねこの絵本)

うさぎの マシュマロ (講談社の翻訳絵本)

こいぬのバーキス (講談社の翻訳絵本)

 

実は、この作家と知らず、

ちょっとレトロモダンな雰囲気、

オシャレなデザイン画風の絵に

惹かれた一冊の絵本があった。

 

サリーとライオン

 

 それが、『サリーとライオン』

作者名を見て、あれ、と思ったが、

クレア・ターレー・ニューベリー

デビュー作(1931年)だったのだ。

 

実際の絵本は、

上の画像より、ずっと鮮やかで綺麗な色彩になるが、

サリーという女の子と、ハーバートと名付けたライオンのお話。

 

おもちゃでなく、サリーが欲しかった本物のライオン。

お母さんが、あかちゃんライオンを連れてきてくれます。

一緒に遊び、やさしいライオンに育ちますが、どんどん

大きくなって、みんなが怖がるので、ハーバートを

山の牧場で暮らさせることにしました。

サリーのもとには、淋しくないように子猫がきました。

ところが、サリーが恋しいハーバートは…ある日…。

 

やがて、サリーのお父さんとお母さんが

下す結論が実にふるっていて、

とても楽しい爽やかなお話になっています。

 

サリーとライオン

サリーとライオン

 

 

まあ、ライオンもネコ科ですけどね。

 

そういえば、

昔、アフリカで幼少期を過ごし

動物とお友達になれるティッピという女の子が

いましたね。

(今は、フランスに戻り、成人されたようです)

本もありました。

 

ティッピ野生のことば

 

Tippi: My Book of Africa

 

  

また、"ライオン・ウィスパラー" (交流する人)

と呼ばれる

動物学者のケビン・リチャードソンさんもいます。

アフリカで、ライオンを中心の保護しています。

 

Part of the Pride: My Life Among the Big Cats of Africa

Part of the Pride: My Life Among the Big Cats of Africa

 

 

You Tubeなどで画像をご覧頂くと、わかるのですが

まるで猫がじゃれるように

ライオンやトラ、ハイエナといった

大型動物が、我先にと

ケビンさんにまとわりつく姿は

ほほえましいです。 

 

こちらでは、絵本の話でしたので、

ここで、ケビンさんとライオンについては、

私がよく拝見している獣医の森井啓二さんのブログを

リンクさせて頂きますね。(画像なども貼られています)

 

shindenforest.blog.jp

 

美しい自然、動物をはじめ、地球上で何が今起こっているのか

知っておきたい内容を発信されていますので、

森井先生のブログ "ひかたま(光の魂たち)" を

是非、ご覧頂けたらと思います。

 

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知られざる名作-『白い人びと ほか短編とエッセー』フランシス・バーネット

 

 

 

子供の頃から、本を読むのも好きでしたが、

いわゆる愛読書の中の一冊に、バーネット夫人たる

フランシス・バーネット( Frances Eliza Hodgson Burnett 1849-1924)の

秘密の花園』"The Secret Garden"があげられます。

それは、あらためて書けたらと思いますが

実は、大人のための4篇が収められた一冊が

中村妙子さんの訳で、みすず書房から出ています。

 

白い人びと―― ほか短篇とエッセー (大人の本棚)

白い人びと―― ほか短篇とエッセー (大人の本棚)

 

 

今日は、この本のタイトル作

『白い人びと』"The White People" から。 

 

 そのころわたしは、世間の人がよく言うような、ふとしたきっかけでこうなったとか、偶然の成行きでああした結果が生じたといったことは、じつは人生という織物のほんの一部にすぎないのだと確信するようになっていた。それまでのさまざまな出来事を思いめぐらすうちに、途中の経過はどうであろうとも、物事はすべてごく些細なことが互いに関連し合って、そこに理由や意味が生じるのではないかと考えはじめていたのだ。わたしたち人間はあまり利口でないから、原因や理由と結果の連鎖を正しく見きわめられないかもしれないが、この世界にはまったくの偶然などというものはない。結局のところ、わたしたち人間がすべて起こしているのだ。悪が生じるのは人間が正邪の別を知らないか、気にかけないかのいずれの場合で、善が生じるのはたとえ、正邪の別に無知であっても、わたしたちが意識的に、いや、無意識のうちにさえ、善を選ぶからなのだと。 

 

 わたしのようにごくふつうの娘がそんなことを言いだすなんて、ひとりよがりもいいところだと呆れられるかもしれない。でもそれはわたしがずっと考えてきたことだったし、どこにでもいるような平凡な人間が、誰にでも理解できる、平易な言葉で、何かを説明するのはわるいことではないとわたしは思っていた。

 

 そういう考えはアンガスといっしょに宗教とか、信仰とか、哲学とか、魔術といったことに関連して、世間の人が奇蹟とか、驚異と呼んでいるような出来事(でも実のところ、とくに目をみはるようなことではなく、ただほかの人がいまだに推論したり、理由づけしたり、受け入れたりしていないだけで、じつは自然の〈法則〉に則っているのだが)について記した、古今の書物を読むうちに、わたしの胸のうちにひとりで芽生えたものだった。

 

人里離れたスコットランドの自然の中で、

死者の魂を色白の人として視ることができる少女イゾベルが

穏やかに語る幻想的な物語。

 

『小公女』『小公子』『秘密の花園』など、

子どものための作品で知られたバーネット夫人の晩年の作品。

 

この作品には、

偶然はなく、すべての物事は自分自身が引き寄せているという哲学、

また、いわゆる“ワンネス”(全てのものは一体である)だったり、

体外離脱に近い、そうした言葉に表わしにくい感覚が

美しく描かれています。


一般的に、人が未知のものとして

“肉体を離れる死”を怖れと捉えがちなのに、

イゾベルは怖れる必要のないことを“知っている”のです。

 

この作品、2002年に文芸社から初訳出されましたが、

原書(洋書)の扉にあった、献辞が載っていなくて残念でした。

あらたに(2013年)出たみすず書房には、その詩があります。

 

ライオネルに  

  夜ごと、星は空に輝き

  潮波もやがては沖に還る

  時間と空間、高山と深淵

  いかなる力が押しとどめようとも

  彼は戻る、わがふところ

 

     TO   RIONEL

"The stars come nightly to the sky;

The tidal wave unto the sea;

Nor time, nor space, nor deep, nor high  

Can keep my own away from me."

 

これは、若くして他界したバーネットの愛息のことのようです。

あとがきによると、

詩は、アメリカの博物学者ジョン・バロウズ(1837-1921)の

"Waiting"の一節だそうです。

 

最初読んだ時は、ちょっと驚くほど、

内容は(いわゆる)スピリチュアルでもありましたが、

さすがはしっとりした深みと味わいのある佳品となっています。

 

この本には、他に短編とエッセーがあり、

コマドリや庭について、童話なども味わえます。

 

訳者あとがきの最後に、バーネット自叙伝から

この作品に繋がるのではないかというくだりが

引用されていました。

その自伝『わたしの一番よく知っている子ども』

"The One I Know the Best of All" も翻訳されています。

 

バーネット自伝―わたしの一番よく知っている子ども

バーネット自伝―わたしの一番よく知っている子ども

  • 作者: フランシス・ホジソン・バーネット,松下宏子,三宅興子
  • 出版社/メーカー: 翰林書房
  • 発売日: 2013/07
  • メディア: 単行本
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『白い人びと』の帯に印刷された言葉

(めぐる生命の環)がまた印象的でした。

 

信じてね、ヴィヴィ。私は不幸せをもたらすようなことは書けないの。この世には逃げられないことが数多くあるけれど、私たちの望むのはその反対のもの。生命、愛、希望、それらが本当に存在するということ。―F. バーネット

 

 

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