エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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断捨離の合間にー絵本『猫と悪魔』(歴史的仮名づかひの絵本)ジェイムズ・ジョイス(丸谷才一訳)

 

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断捨離ちうではありますが

本棚から

ちょっと面白いというか変わった絵本を

ご紹介します。

その昔、猫グッズならぬ

猫もの関連の絵本を集めていた時期がありました。

 

もちろん、古今東西

そんなのはきりがないんで

いつしか止めたんですが

その後、幾多の片づけを経て

まだ残っている中の一冊です。

 

猫と悪魔 (歴史的仮名づかひの絵本)

猫と悪魔 (歴史的仮名づかひの絵本)

 

 

真っ赤な背景に

真っ白な猫さん

右上には

踊る?悪魔さんと

インパクトある表紙ですね。

(ジェラルド・ローズの絵)による

 

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『猫と悪魔』(THE CAT AND THE DEVIL)

 

何が面白いって

 

1976年の初版本は、古書扱い

 

作者が、20世紀を代表する作家

アイルランド出身の

ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)

代表作は『ユリシーズ

『ダブリン市民』『若き芸術家の肖像』『フィネガンズ・ウェイク

 

そして訳者が

小説、評論、翻訳でご活躍された

丸谷才一氏ということ。

しかも日本語に

一家言お持ちの氏ならではの

“歴史的仮名づかひの絵本” という趣向ですね。

 

加えて

ジョイスの専門家である大澤正佳氏による

詳しい解説が

文学好きにはたまらない。

それによると

ジョイスが書いた唯一の童話ながら

実はお孫さんあての私信で

発表するものとは思っていなかったらしい。

 

お話自体は

民間伝承の“悪魔だまし”というテーマに

基づいているが、

一例としてスイスのお話では

犬とパンがモチーフだったが、

ジョイスは猫にしている。

 

さらに

ジョイスが、伝承童話、民話、童話、お伽話に

深い関心を長年抱いていたということから

更にジョイスの文学作品との関連性に及び

興味は尽きません。

 

 ノンノの楽しいお話だというのに、生涯をかけて追及してきた主題と方法がおのずから滲み出してきてしまうのも、また作家ジョイスの宿命と言うべきだろうか。これは創作の魔にとりつかれた奇妙に純真で、奇妙に陽気な、不幸な悪魔の物語なのである。

 

 

 

まあ、絵本に戻りましょう。

 

ティーヴン・ジョイスさま

1936年8月10日  ヴァリエ・シュル・メールにて

 

ティーヴィー君、

 二三日前、キャンデーいりの小猫を送りました。でも、きみは、

ボージャンシーの猫の話は知らないでせう。

 

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 ボージャンシーは古い小さな町で、ロアール川の岸べにあります。

ロアール川はフランスで一番長い川で、とつても幅が広いんですよ、

まあ、フランスとしてはね。ボージャンシーまで来ると川幅が広く

なるので、川をこつちの岸からあつちの岸まで渡らうとすると、す

くなくとも千歩は歩かなくちやなりません。

 ずっと昔、ボージャンシーの人たちは、川を渡るとき、舟に乗ら

なきやなりませんでした。だつて、橋がなかつたから。そしてボー

ジャンシーの人たちは、自分で橋をかけることも、橋をかけるお金

を払ふことも、どっちもできなかった。これぢやあ、仕方がないで

せう。 

 

 

そして悪魔(はいつも新聞を読んでる)が

橋がなくて困っていることを知って

市長さんの所へ出かけていくのです。

世界で一番良い橋を一晩でかけてあげよう。

お金なんか要らないけれど

一番はじめに橋を渡る者を家来にしたい

そういう申し出をして、市長さんが受け入れます。

 

さてすてきな橋が出来た朝、

人々はたもとに集まりますが

誰も渡ろうとしません。

 

だつて、こはいもの。

 

そこへ赤いマントを着た市長さんが登場。

片手には水が一ぱい入っているバケツに

片腕には猫を一匹抱いて。

 

まあ、こういう感じで

お話しは進むんですが、

結末はご想像ください(笑)

 

 それからといふもの、この町の人のことを、「ボージャンシーの

猫」といふんです。

 

 しかし、橋は今でもちやんとあつて、

男の子たちが、散歩したり、馬に乗つ

たり、遊んだりしてゐます。

 このお話、気に入るといいね。

           おぢいちやん 

 

ところで

私はこの絵本を昔から持っていたわけではなく

猫もの絵本にはまって知った後で

欲しくてアマゾンの中古市場で手に入れたのですが、

ジョイスおぢいちやんとお孫さんの微笑ましい写真も

載っていました。

 

そしてまた

興味を惹かれたのは翻訳者の丸谷才一氏の

表記についてのあとがき

 

 この絵本の表記は今の日本の普通の絵本の表記と違ひます。眞向から対立してゐる。その主な違ひは次の三点といふことになるでせう。

 ⑴ 歴史的假名づかひを採用してゐる。

 ⑵ 漢字をちつとも遠慮しないで使ふ。

 ⑶ 分ち書きをおこなはない。

 つまりこれを逆に言へば、今の日本の絵本はみな、新假名づかひで書かれ、漢字は

使はないかそれとも極力避け、そして分ち書きをしてゐる。絵本の文章はかう書くものと、みんなが思ひ込んでゐるやうです。それ以外の書き方があり得るなんて、誰も思つてゐなかったのぢやないか。ですから、わたしのこの絵本は表記の点で途方もなく非常識だ、横紙やぶりだといふことになるでせう。

 

これは出だしの文章なのですが

要は、丸谷さんは文部省の国語政策、根底に明治維新以後の日本文明に

批判をお持ちだったんですね。

詳しくは、ご著書の『日本語のために』(新潮社)をごらん下さい、って。

 

この本は今いろいろ合わせられて?

文庫になっているようですね。 

完本 日本語のために (新潮文庫)

完本 日本語のために (新潮文庫)

  • 作者:丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: 文庫
 

 

まあ好みや意見はいろいろありましょうが、

日本語について、言葉について

深く考察する機会というのは

なかなかないかもしれません。

時代はどんどん変わっていきますが

日本語ってちょっと

特殊な言語な気もします。

 

そのうち、読んでみようかな。

 

また、ジョイスの短編集『ダブリン市民』は

淡々とした味わいがあるのですが、

ちくま文庫で新訳も出ているようですね。

 

ダブリンの人びと (ちくま文庫)

ダブリンの人びと (ちくま文庫)

 

 

 

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本の断捨離の合間にークリスティーナ・ロセッティの未読本『不思議なおしゃべり仲間たち』を読む

 

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本の断捨離を再開して

前回たぶん

240冊だったのが↓

198冊までに減りました~。

 

ところで

気になる作家の新刊を買った後、

すぐに読まずに積読ならぬ

本棚に並べて置く、

楽しみを後に取っておくタイプというか

で結局、たまに未読というのがあって 

 

今回も

詩人クリスティーナ・ロセッティの新刊

(2年前に出て既に絶版状態)

『不思議なおしゃべり仲間たち』という

(原題:SPEAKING LIKENESSES)

 

不思議なおしゃべり仲間たち

不思議なおしゃべり仲間たち

 

 

ちょっと風変わりな童話というか

アリスのようなナンセンスのジャンルだろうが

作品としては散漫で失敗なのか?

レアなので翻訳されたような

彼女独特のちょっと奇抜な作品が

そのままだったのを見つけて

目を通しました。

 

クリスティーナ・ロセッティ(1830-1894)は

英国ヴィクトリア朝時代の詩人で、クリスチャン。

父は19世紀イギリスの芸術家集団ラファエル前派の一員。

兄が画家・詩人のダンテ・ゲイブリアル・ロセッティ。

 

今回の本は少々マニアックな気もするので(笑)

ロセッティのわかりやすい詩も紹介しておきます。

 

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だあれが風を見たでしょう

ぼくもあなたも見やしない

けれど木の葉をふるわせて

風はとおりぬけて行く…

 

カナリヤの歌で知られる西条八十の訳です。

岩波文庫の詩集ではもっと古風な感じの訳だったかな。

詳しいことは、書のブログに載せてます。

 

koboaoineko.hatenablog.com

 

も一つ

 

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koboaoineko.hatenablog.com

 

 

 

さて話しを本に戻し、

彼女の代表作の一つとして知られる

『ゴブリン・マーケット』的な

ちょっと不気味で残酷な雰囲気に

奇妙奇天烈な世界は

作品としてはどうかと思うが

こういうのは

あれだよ

頭でなく

感覚を

味わう世界というのが

キモ(大事)でしょうね。

 

形式的には

おば様が縫物をしながら語るという設定で

3つの物語が入っています。

主人公の女の子がそれぞれ、日常からちょっと

風変わりな世界に入り込んで

最後にはまた元の日常へ戻ってくるという

児童文学ではお決まりの

行きて帰りし物語 なんだけどね。

 

”不気味な空間を旅して帰還する、

フローラ、イーディス、マギー、

異空間に迷いこんだ三人の少女の物語” と本にもある。

 

でも行って帰ってくる前後では

内的な変化をどうやら伴っているらしい

っていうのも、面白かったし、

救われるのは3作目のラストが特に

あたたかな感じに収まってることかな。

 

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あと、挿絵が

アーサー・ヒューズなんで

場面によっては

さらに不気味だったりするんだけど

いや、味わいがあるっていうのか

アリスもそうだけど

イギリスのって

個人的にはちょっとグロにも感じるよね。

 

しかし、あれだ

何でこんなに不気味だったりするのか

って、昔話や民話も大体、後々改編されているけ ど

元(オリジナル)は結構、残酷だったりするよね。

それに自然の精霊や妖精、妖怪とかもそう。

日本だと、水木しげる氏のゲゲゲの鬼太郎とか

トーベ・ヤンソンさんのムーミン谷のお話しだって

おどろおどろしい雰囲気もあるわけ。

アニメのムーミンみたいな

キラキラした世界じゃわかんないだろうけど。

光があれば闇もある。

原作も味わってほしい気もします。

 

と言いたいこといってますが

一時の異次元体験?

読めてよかった~

どんな世界であれ

そこに引きこむ文学の力はあなどれない。

 

ちなみに

解説には、アイルランドなどの妖精の専門家

井村君江先生が寄稿されてます。

 

結局、またロセッティのことを思い出して

買おうと思って絶版だった訳詩集

『シング・ソング童謡集』が

オンデマンド(ペーパーバック)で再販されてたので

買うことにしましたー。

 

シング・ソング童謡集 クリスティーナ・ロセッティ訳詩集

シング・ソング童謡集 クリスティーナ・ロセッティ訳詩集

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

 

 おいおい、

断捨離しているはずが

ミイラ取りが…ってか

(*´σー`)エヘヘ

 

今回、かなり思いきって本を減らして

よくわかりました。

児童文学や絵本、そして文学がやはり好き。

自己啓発や実用書より好き、たぶん。

 

以前、こんまりさんに従って片づけした際は

やはりイギリス文学のギャスケル夫人の

『女だけの町ークランフォード』

 

女だけの町―クランフォード (岩波文庫 赤 266-1)

女だけの町―クランフォード (岩波文庫 赤 266-1)

 

  

先日は、ウォルター・デ・ラ・メアの古書3刊の

一冊を読み

 

そして、ロセッティ。

 

また、美智子さま上皇后さま)が

2018年の84歳のお誕生日に

ジーヴズも2,3冊待機しています」と言及された

P・Gウッドハウスのユーモア小説だよね

そのジーヴズ・シリーズも本棚にあって

今度は文庫版だけど

実は、今それも読み直しています。

 

ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (文春文庫)

ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (文春文庫)

 

 

 メッチャ愉しくて

本を読んでもらうのが好きだった

三つ子の魂何でしょうか 

 

あ~幸せ(^^♪

 

とはいえ

断捨離は続行中

気を引き締めていきます(キリッ)

 

それにしても 

片づけていって、残されたものを見ると

自分が何にこだわりを持っているのかで

あらためて自分を知る…

本質的な一面というのも浮き彫りになりますね。

 

クリスチナ・ロセッティ詩抄 (岩波文庫)

クリスチナ・ロセッティ詩抄 (岩波文庫)

 

 

 

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『動じないで生きる 求めず、期待せず、依存せず、気にせず』矢作直樹氏ー自分らしく生きる知恵

 

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昨年末は、片づける方に気をとられ

なかなか本が読めなかったと言いましたが、

お正月に読んだ一冊が

読みやすくまとまって

とてもいい内容でしたので

(他のブログに載せるか迷いましたが)

こちらでご紹介することにしました。

 

動じないで生きる 求めず、期待せず、依存せず、気にせず

動じないで生きる 求めず、期待せず、依存せず、気にせず

 

著者の矢作直樹氏は、長らく救急医療の場に携わり、

東大病院の総合救急医療体制の確立に尽力された方です。

今は退官されましたが、確か現役中に

人の霊性(魂的な存在である)について触れたご著書を出されて

話題になったようですね。

その後、沢山本を出されていて、いくつか読んでいますが

これは中でも特に簡潔で、とても参考になる内容でした。

 

内容はずばりタイトル通りで

周りに振り回されずに自分軸で(動じないで)生きるために

挙げられている四項目

求めず、期待せず、依存せず、気にせず について

それぞれが章立てされ、手短に語られています。

 

*今やりたいことをやる

 

 私は昔のエピソードを自分から話すことはありません。意図して(例えば本の執筆などで)掘り起こそうとしない限り、思い出すこともありません。

 打ち合わせや取材では、国立循環器病研究センターや東大医学部附属病院など、かつての勤務先でのことを尋ねられることがあります。

 そこで私が「実は、今はもう医療に携わっていません」と伝えると、聞く側の方々は「?」と不思議がります。

 複数の医療機関や多くの専門科の現場で、経験を積み上げたのにもったいない、と言われます。

 私は今、他にやりたいことがあります。だから過去が良いとか悪いとかいう話しではなくて、もう終わった時間に執着することもないのでは――、というのが本音です。

 ノスタルジー(過去に対する哀愁)を求めなくてもいい。

 最も大切なのは「今」です。今、この瞬間を楽しめばいい。

 

 

 いわゆる「中今」という古神道から継承される思想は、今この瞬間を全力で生きる、全力で楽しむ、という感覚です。

 ではこの感覚を獲得するには? 簡単です。無心(夢中)になればいい。

 仕事でも趣味でもいい、無心になると、今そこに集中する自分以外の余計なもの(周囲か「らの雑音、過去の自分)は、自分から消えます。

 無心になる、集中するほどのものがないと言った方がいましたが、だったら「息をする(呼吸)」とか「歩く」ことに集中しては?

 呼吸や歩行は誰にとっても必要です。もしくは「料理」とか「運動」とか、意図的に体を動かすことをやってみてください。

 集中するとわかりますが、余計なことを考えません。

 

 

他の著書でも度々語られていますが

今に集中する、というのがとても重要で、

今を楽しめれば、孤独もないといいます。

 

 世の多くでネガティブなイメージを持たれている孤独ですが、物理的には孤独ではない人なんて、いません。生まれるのも死ぬのも一人、何であろうと最終的に決めるのは自分。孤独をネガティブにとらえる必要はありません。

 皆、一人であり、孤独の身ですが、それでも「孤独感」は持つ必要がありません。人は、ずっと深い部分で他者とつながっているからです。

 マイナスに作用する孤独感、例えば自分は誰からも愛されていないとか、生涯一人ぼっちだとか、そんな感情こそ不要。

 一人だけど実は一人じゃない、誰もが見えない世界でつながっている、そんな感覚を持てれば、孤独を感じなくなるでしょう。中今、つまり今を楽しむことができればそんな感覚が持てるのです。

 今を楽しむことができると、大きなメリットがあります。

 

・やたらと寂しさを感じることがなくなる

・自分がどこに所属しようといまいと、気にならなくなる

・イライラが減る(相対感が消える)

・生きていることに感謝できるようになる

 

 これぞ「あるがまま」の姿勢です。

 心が荒むなどと言いますが、それはあるがままでなくなった状態であり、周囲に振り回されて、自分で決められることを忘れた状態です。

「求めず 期待せず 依存せず 気にせず」

 これを自分のペースとしてください。決められることを忘れないこと。

 周囲の話も聞きながら、最後は「自分はどうしたいのか?」を心に問う。そこで出て来るのは、一番ピュアであり、信頼の置ける回答です。

 

また、多くの人の生死の場面に接してこられた経験からも

語られる話には説得力があるのですが

よく逝き方を気にする方にも、どのような形であろうと

いわゆる孤独死というものであろうと、良いも悪いもなく

(好みはあるでしょうが)結局は同じなのだと伝えてくれます。

 

そしてまた、これも仕事柄、誰も一人では生きられないのだから

お互いさまで助け合って生きましょうとも。

精神的に自立していれば、甘えても依存とは違います。

むしろ信頼関係があればこそでしょう。

 

 長いこと医療の世界にいたおかげで、一つ学んだことがあります。人は皆、一人では何もできないという事実です。

 何かとニュースになることが増えた介護は、まさにそれです。自律して生きるのが理想ですが、病気や事故、あるいは加齢などで体が思うようにならないと、誰か(どこか)のサポートが必要です。

 だから、無理しない。甘えていい。

 この世界は、おかげさま、お互いさまで作られていますので、互助の精神を大事にしたいものです。

 本人だけでなく、家族も、さまざまな行政サービスを頼りましょう。

 経営も、勉強も、家事も、何でもそうですが、一人で無理だな、難しいなと感じたら、相談できる人に相談すればいい。独居だろうと相談できる人が一人でもいれば安心できます。

 くれぐれも抱えない。そして手を差し伸べる人を突っぱねない。

 ここでもゆるくて広いスタンスです。とくに介護などの場合、頼れる人を持つこと。人の間と書いて、人間ですから。人は一人じゃ生きられません。

 

 期待せず、でも信頼する。無理そうなら甘える。

 一人で泣かない、思いつめない。自分を追いつめない。

 これが大切です。

 できることを、できる範囲で。

 できない部分は、頼っちゃえばいいのです。  

 

 

 

個人的になるほどと思ったのは

大事では動かず、小事でこまめに動く

 

 柔軟力と不動力。二つは動く力と動かない力ですから、一見すると矛盾するようにも見えますが、実は矛盾しません。

 大事では、動かない。

 それ以外の小事は、こまめに動く(修正する)。

 よって、矛盾しません。

 この使い分けが最も生きやすいです。私もこのスタイルで暮らしています。そのためには「ゆるくて広いスタンス」を持つこと。

 万事において、テコでも動かないという姿勢だと、人は逆に脆くなります。対応力が低下します。柔軟性がないのは、生きる上での選択肢を持たないということ。環境の変化には最も弱い姿勢です。

 

また、年齢的なものもありますが

矢作氏の立つ鳥跡を濁さずの精神での

リビングウィルの話も興味を惹かれました。

ご職業柄もあるのでしょうが

葬儀もいらない、献体という選択肢もあるんだと

知りました。

近年は墓じまいなど、どんどん死後の扱いをめぐる状況も

以前とはどんどん変わってきていますね。

 

他にも、また、褒められたらすぐ忘れよう、経験値に執着しない。とか

いい人をやめるコツ、それは「すべては流動的」という事実を知ること。

誤解を恐れず言えば、人を救おうというのは傲慢な考え。

矢作氏は医療現場でも仕事というスタンスだったそうです。

どんなに必死になっても、助かる助からないのは個人によって違い、

ドラマや映画のようにはいきません、と。

 

 やりたいことには限りがありますが、考えてみると人生という時間も、最初から限りがあります。

 

 だから、今を生きる。

 今を大事にする。今に集中する。

 過去はどうでもいい。

 それはもう終わったこと。後ろばかり見ない。

 あと何年生きられるかな、と考えない。

 これから何をしようかな、と考える。

 できるかな、と考えない。

 やってみたいのなら、すぐにやってみる。

 

「いくつになっても自分のことはわからない」

 これは一〇五歳で大往生された、日野原重明先生の言葉です。

 深意に満ちた言葉です。

 人はそれまで辿った数十年の軌跡で、自分を評価、分析しようとしますが、わかっているようで実はわからないことだらけです。

 自分とは何者か。本当は何が好きで、どういう生き方をしたいのか。

 まるで氷山のように曖昧な部分のほうが大きいわけですが、だからこそいくつになっても、人はあれこれと興味が湧きます。

 自分が好きなことに何か未知なことを組み合わせると、面白いことが起きるかもしれません。化学変化が期待できると思いませんか?

 

キリがないのですが

激動の時代を生きる私たちに知恵を与えてくれる、

ご興味あれば一読をオススメしたい一冊です。 

 

 

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新年の片づけモード再開へーいよいよ執着と直面しているらしい(;´∀`)/本棚とにらめっこ

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昨年末は、

断捨離ブログみたいになっていました。

 

年越しも年明けもないわよ

と思ってた

 

つもりでしたが

お正月も時間があったものの

ちょっと手が止まったら

 

まあ、お正月だし~ 寒いしぃ

で、気がつけば

もう一週間になろうとしてるじゃないですか

 

前回の目途は、冬至

それは大物家具を中心に手放せたのでオーケー!

 

今度は、本来の新年(旧暦)までに、が

片づけの目安。

その今年の立春は2月4日だそうで

 

ひと月切っているわ💦(;´∀`)

 

 

ところで、大晦日には

市内の友人のご主人がそば打ちをされて

お蕎麦とおうどんを届けてくださるんですが

(ありがとう、美味しく年を越せました\(^o^)/)

 

その友人も編物をされるので

毛糸を(大きな手提げ袋に溢れるほど)

持っていってもらいました。

ほほほ、

大型衣装ケースを一部占領してたのを

手放せました~(*´▽`*)

あと残る糸は

色付きレース糸がひとケースか…

こんなに編まないよ( ;∀;)

 

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 押入に入れたスチール棚にあるレース編みの本

 

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これでも10冊は手放したんだけど。

 

晦日の前日には、3回目の

例のバリューブックスへ本送付。

 

で、そこから片付けの小休止状態・・ 

 

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居間の片隅にある本棚

(以前はびっしりだったのが、空いたので

 ぬいぐるみなんか置いちゃって)

 

本LOVE(。・ω・。)ノ♡ な 

私の本は、

その後また100冊以上は手放したと思う。

 

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納戸にある天井まである

突っ張りタイプの浅い本棚3つ

 

これは耐震で、奥行き17㎝の薄型ながら、

収納も抜群の愛書家向きの優れもの!

以前も紹介しているけど、

下に板を足せば大型本も入れられる。

 

 

 

www.salon-shiroineko.com

 

ちなみにこのタイプのドールケースは

昨年手放しました。

 

まあ、その当時は

好きな本をずらっと並べて

うっとりと眺める、というのが

楽しかった時代でしたが

今やミニマムライフが良くね、という

心境の変化に伴い

涙をのんで(大げさ)減らしてるわけ。

 

(さっきの写真)右手前のはCDも入っているけど、

以前は上から下までびっしりだったから

だいぶ余裕があるようにはなった。

 

で、今数えてみると、240冊くらい?(家族のは知らん)

(内訳:絵本25・児童書39・文学・文芸30・自己啓発・思想哲学71

    辞書類7・ムック・画集、作品集31・園芸19・レース編み20)

そしてCDが、100枚くらい

ここまで減った💦

 

 

しかーし

これを出来れば

あと半分くらいにしたいのよ 

 

出来るのか

 

容易くないから

こんな記事あげてる気もする

 

だって不要なものはとっくに手放し

好きなものも一部は既に手放し

あとは必要

あるいは気に入っている

大事な

はずのモノだから

 

どうする?

いや、どうしたい?

 

もっと軽くしたい!

では手放すしかないじゃん

 

・・・・・

 

本当に全部要るの?

と問うと

きっと大体はなくても大丈夫

 

じゃあなぜ

手離せない

 

それはもう

明らかに

執着しちゃってるわ

 

もし何か災害とか不可抗力で

きっとそうしたモノがなくなっても

残念かもしれないけれど

困らないよね。

 

それに

大事なものほど手放すって話もある。

ネイティブアメリカンの儀式

ギブ・アウェイにいたく感心したことも

思い出される。

 

なぜって、モノを手放すんじゃなくて

手放す必要があるのは人間の執着心。

 

私たちが住む土地でも

何でも、天から一時的に

お預かりしているものに過ぎない。

大事なものでも、

循環させるのが

自然の法則だから。

 

所有って、

まさに物質社会の3次元的世界の概念。

幻想だよね (もっとも全ては幻想だけど)

どう正当な理由づけをしたって

結局のとこ

執着なんですよね。

 

4回目の本送付の箱詰めと

そこに出せない古本は、資源ゴミ出しだー。

 

まさかこんなとこ=本棚で手が止まるとは…

一般女子が苦手とされる

服の方が簡単に手放せるな私

でした。

 

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以前の本棚(2014年10月) 

まだ2歳頃のお嬢さん、本にちょっかい出してた

11、12月と

電子書籍も借りた本もほとんど読めなかったし、

他のブログ更新など、アウトプットも滞る

と時間のムダもまずい。

 

では、また励みます!

 

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ご来訪ありがとうございます。

新春の庭でクリスマス・ローズ(ヘレボラス・ニゲル)開花/たわいないお喋りでスタート

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明けまして

おめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

皆様もつつがなく

お正月を過ごされたことでしょうか。

 

私はもうかなり前から、

年賀状を(出すのは止めて)失礼していますが

今回はおせち料理もスルー…で

一応、お雑煮とあんこもち、

昆布巻きと田作りのみでした。

それでも、おかげさまで

のどかで平和な年明けとなりました。

 

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かろうじて、以前のだけど写真があったわ

 

うちは四角いお餅を焼いて入れるのですが

お雑煮はけんちん汁風、といっても、

ごま油は使わず煮るだけなのであっさりした味です。

地域によっていろいろなスタイルがあるのが

面白いですね。

あんこもち食べるのは、東北の方なのでしょうか。

母方は新潟(祖母は福島)出身で、

父も関東だったんですけどね。 

 

その昔、年末に母が一生懸命、あんを布で濾していたのを

手伝わされた、 手伝った思い出がありますが、

なかなか根気のいる大変な作業でしたっけ。

今は市販のものを水で伸ばすだけながら、

やはり美味しいものを頂いています。

大地(宅配)の北海道産特別栽培小豆100%のこしあんね。

株式会社 山清さんの400gのだった)

 

さて、年末に植木を綺麗にしてもらって

冬枯れのスッキリした庭の中央に

唯一の彩りというか

ポツンと白い花が輝いて見える。

 

 

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この原種系ヘレボラス・ニゲルは

その通称通り、

クリスマスの頃に開花することもあるんだけど

年越しして、例年よりは遅めの開花。

 

 

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ほかのクリスマスローズの仲間は

ようやく蕾がつきはじめたもよう。

 

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ピンク・フロストのつぼみ

 

 

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鉢植えのモンテ・クリスト

 

 

 

さて、今年はどちらかというと暖冬なのか

よくわからないけれど

少なくとも、昨晩までは

何と羽毛布団に

Tシャツ&パジャマの下だけで寝ている私です。

確か前は、既に毛布やタオルケットだったかも掛けて

湯たんぽを入れて、

当然パジャマにシャツまで着てたような

おぼえがあるんですが…。

今のとこ、これで結構あたたかいんですねΣ(・□・;)

 

まあ、羽毛布団というのは本来

直にかけた方があたたかいそうで

厚着は逆効果とか。なるほどね。

うーん、いつまでこれでいけるのか。

これから極寒の時期だから、

パジャマの上も羽織れるように

枕元に置いてはあるんだけど、ね。

 

YouTubeでナリ(心理学)さんだったか

新年の“目標”ではなく、“実験”とすると

失敗も成功もなくただの経験だから…と

言ってたけど、例えれば

こういうのも実験だね(笑)

これまでと同じじゃないってのも、楽しめるわね。

 

新年ももちろん、

引き続き断捨離(片づけ)もするはずだったんだけど

何か、YouTube見てぼーっとしてる時間も多かったかな。

ミニマリスト系だけでなく

日常の暮らしやお料理を撮ってアップされてる方のとか…

興味を惹かれ、面白い。

 

まあ、たわいない感じながら

今年は、お役立たない系のブログを標榜して

も少し更新頻度を上げよう!!

“実験”しようかな、と

思ってまーす(*´∀`*)

 

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あけおめ~♪

 

 

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今年も、よろしくね(=^・^=)

生きとし生けるものが幸せでありますように。

 

 

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