エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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『人間になりたがった猫』など-ロイド・アリグザンダーの猫と魔法

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皆さま、

本日もお寒い中、お越し頂きありがとうございます。

エブリディ・マジック-猫と魔法物語の本棚 へ

ようこそ。

ん?

 

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おいおい、ブログタイトル、違うでしょ。

とはいえ、何か、そんな雰囲気もそこはかと漂う感も

なきにしもあらずなこの頃…

 

それでも

当ブログは、普通(って何?)の雑記ブログ(のつもり)

でございます。

あくまで物語本の紹介に手を染めてしまって、の芋づる、

そのせいなのさ。

普通の話(って何?)になるのはいつか。明日かもしれず、

きっとお話が楽しい冬が過ぎれば…たぶん。

ということで、今日もいきます(笑)

 

 

 

 

魔法使いのステファヌスの飼い猫だったライオネル。

主人に頼み込んで、人間にしてもらい、意気揚々と町へ向かいます。

ステファヌスが、愚かな人間にうんざりして離れた町ブライトフォードへ。

何しろ、姿は人間ながら、中身は猫のままでの旅でしたから、

それはもうおかしなことも…。


個性的な登場人物たちと、人間より優しい心を持っていたライオネル、

やがて、悪政に苦しむブライトフォードの世直しのきっかけとなるのですが…

いつしか、人間以上に、(素晴らしい)人間らしくなってしまって…。

 

人間になりたがった猫 (てのり文庫 (566B003))

人間になりたがった猫 (てのり文庫 (566B003))

 

 

お話の展開はとても早く、リズミカルな、ややどたばた劇調というか

お芝居にも向きそう、と思っていたら、

劇団「四季」によって子どものためのミュージカルとして

上演されていたのですね。

 

劇団四季 人間になりたがった猫 [DVD]

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アメリカ生まれの作者、ロイド・アリグザンダーは、

イギリスのウェールズの伝説を基に、『プリディン物語』のシリーズを書いて、

アメリカの児童文学で本格的なファンタジーを初めてもたらしたと言われています。


訳者の神宮輝夫氏が、述べられていますが、

ユーモアとウィットに富み、面白くて人間性あふれる、優れた作品を

生み出しているようで、またいろいろ読んでみたくなります。 

 

ということで、読んでみました(笑)

 

てのり文庫にある(やはり面白かった)もう一冊。


下働きに追われながらも夢見がちなマロリーが

倒れた樫の木の中に見つけたのは、閉じ込められていた魔法使いアルビカンだった。

ところが、彼の魔法はさび付いてしまっていて、思うままにならない。

時は、産業革命の時代。マロリーが住む辺りにも、

進歩を語りながら、実は大悪党の地主スクラップナーがのりこんできていて…。

 

木の中の魔法使い (てのり文庫)

木の中の魔法使い (てのり文庫)

  • 作者: ロイドアリグザンダー,ラースロウクービニィ,Lloyd Alexander,Laszlo Kubinyi,神宮輝夫
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1992/04
  • メディア: 新書
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とんちんかんな魔法の出現で、ユーモラスながら、

悪いやつにハラハラさせられる展開は巧みで、一気に読んでしまう。

 

次第にその勇敢さを発揮していくマロリーと

力を取り戻しつつある魔法使いとのやりとり、

魔力(力)の使い方、大事なこと、お話として楽しみながらも、

含蓄ある内容を感じ取れるでしょう。

 

しかし、産業革命の時代背景に見られる愚かな人間の姿には、

風刺がきいてもいる。

 

訳者あとがきに神宮氏が

「『木の中の魔法使い』は昔の話ですが、ここに出てくる問題は、今、世界で問題に

なっていることとじつによく似ています。」と書かれたのは、

ちょうど20年前(1992年2月)。それにしても、現代は石炭どころか、

原子力発電(放射能)で地球を揺るがす大問題となっているとはね…何ともはや。

(このレビューを文庫に載せたのが、2012年1月でした)


何でしょうね。

世界は今や激動の時代、どんどん進歩していく一方で

物語を笑って読んでいる人間は、同じような過ちを繰り返したり…

成長してんだか、してないんだか、それでもわからぬ程度にも

螺旋を描くように、進んでいるんでしょうね、ということに

しておこう、そうしよう。

物事は一面でははかれないですからね~前向きに。

何はともあれ、地球は大切に!!

 

 

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