エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

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藤城清治さんの『光の祈り』-光と影、この地球に生きるよろこび

 

朝から、すごい風が吹きあれていたら、

やはり春一番でしたね。

 

もうそろそろ、こうした冬もおわりかな。

 

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 藤城清治さんのジグソーパズル こたつと猫(26×38㎝ 300ピース) 

 

 

 

 

こびとたちや動物が踊るように点在し、万華鏡のような

美しい色彩と影絵で微細に表現された独自の世界。

 

藤城清治さんの作品は、母が読んでいた『暮しの手帖』で

知っていたし、展覧会や、身近なカレンダー、ジグソーパズル等でも

なじんでいたが、まとまった一冊を手にしたのは初めてだった。

 

1924年生まれで、小さい頃から、絵ばかり描いていて、

やがて、人形劇こそ「動く絵画」と思い、観客と舞台が

ひとつとなる総合芸術に感動したという。

戦時下で学徒出陣も経験し、戦後、学生に戻っても

材料も絵具も手に入らなかったために、光さえあればできるのは

影絵だと気づき、取り組んでいった。

 

そして、暮しの手帖、名編集者である花森安治さんとの出会い、

この連載は40年にわたったそうだが、確かにとても印象的だった。

恵まれた出会いの中には、なるほどなぁと感じた

画家の猪熊弦一郎氏などもあり、宮沢賢治アンデルセンなど

惹かれた作家にふれ、現在に至るまでの各時代の代表作、

最新作、デッサンや美術館、ステンドグラスなどと、

見応えがあり、楽しめる。

  

光の祈り

光の祈り

 

2013年に出版された『光の祈り』

(月刊MOE’12年6月号、’13年8月号の追加取材、加筆 ・再構成されたそう)

 

東日本大震災の後でもあり、その東北、

あるいは遡って広島の作品など、切なさとともにある

人生の光と影でもあり、

魂と祈りがこめられた作品もとりあげられていた。

 

長く生きていれば、いろいろな移り変わりを目の当たりにし、

それでも、楽しく、真摯に

平和で美しい地球への賛歌を描き続ける姿が伝わってくる。

 

メルヘンという夢も面白いが、近年は、

本当にそこにあるものの素晴らしさ、日本の風景や自然、

地球そのものに惹かれるようにもなり、

日本のさまざまな風景も、影絵にしているそうだ。

 

花森さんは「人が生きていく上で、何かためになる作品をつくらなければだめだ」とよく言っていました。「何かためになる」というのは、「たんに便利さを追求するという意味でなく、芸術的に本当にいいものをつくっていかないといけないのだ」と。

 

若い頃に花森さんにいろいろ叩き込まれたことが、「生きるよろこびを描きたい」という思いにつながっています。

 

それにしても、つくづく、素晴らしい作家さんには、

そうした出会いと繋がりがあり、その時々の人生と想いが

織り込まれて、作品が感動を与えてくれるものだと思う。

 

藤城清治美術館(公式ホームページ) 

栃木県那須に2013年にオープン、

大作もそのまま展示され、遊び心と情熱にあふれているようだ。

 

トーベ・ヤンソンさんの時もそうだったが、

こうした画集を手にすると、あらためて

生きとし生けるものが幸せでありますようにと

願わずにいられない気持ちにもなるものですね。

 

www.salon-shiroineko.com

 

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西日が射しこむ一刻、窓外の木の影が壁に映って綺麗

 

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