エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

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『カモメに飛ぶことを教えた猫』-誇り高き猫の愛と奮闘

 

今日は、新月

ほぼ夜中に、しかも日食とか。

パワフルなスタートのエネルギー。

 

さて、今日は、面白い猫関連本ゆえ、

その昔、バーチャル文庫を始めようと思った一冊。

 

 

 

重油にさらされてしまった銀色の翼のカモメ、ケンガーは

ハンブルクのとあるバルコニーに墜落。

瀕死のカモメは、これから産み落とす卵を、

そこにいた一匹の黒い猫、ゾルバに託します。

三つの誓いを立てさせて…
 
1. 産む卵は食べない、 

2. ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見る、そして 

3. ひなに飛ぶことを教えてやる

 

こうして、独身オス猫ゾルバの奮闘が始まります。

やさしく気高い、猫の中の猫というべき彼は、

カモメとの約束を果たすべく、

愉快な仲間の猫たちに知恵を借り、

難局を乗り越えていきます。

 

そして最後の難題にあたり、

ついに猫のタブーを一回破って、人間の力を借りることに。

そうです、猫はほんとは喋れるんですが

〈人間の言葉を話してはならない〉という掟があったそうな。


で、その人選というのが、何とも心憎いではありませんか!? 

「どうしてかはよくわからないんですが、あの人は、信頼できるような気

がするんです。ぼくはあの人が、自分の書いたものを声に出して読んでい

るのを、聞いたことがある。それはとても美しいことばで、聞いていると

うれしくなってきたり、悲しくなってきたりした。そうして、いつまでも

聞いていたいと思うほど、心地よくて、わくわくしたんです」ゾルバが説

明した。

「それは、詩人だ! その人が書いているのは、詩と呼ばれるものだ。百

科事典第十二巻、『し』の巻にある」博士が叫んだ。

「で、どうしてその人間が、飛ぶことについて知っていると思うんで

す?」秘書がたずねた。

「もしかしたら、本物のつばさで飛ぶことについては、知らないかもしれ

ない。でもあの人は、ことばとともに飛んでいるような気がしてしかたが

ないんだ。    

 

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 「飛翔」 額入りはがき書 

 

終わりの方でゾルバが言います

飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦

したときだけだ、…

 

そう、本質を生きるためには、

時に、思い切ってチャレンジする必要もあるよね。

飛びたい、だけど…とやりがちできた、

今の私には、妙に響く言葉だ。

もう、飛ぶしかないな(笑)

 

テンポのいいお話運び、ユーモラスなやりとり、

あっというまに読めてしまうのですが、

含むところは深く、暖かい…挿絵もほんわかした味わい。


ヨーロッパで、当時、ベストセラーになった本だそうですが、

やはりお薦めでしょう。

 

カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)

カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)

 

 

  「カモメに飛ぶことを教えた猫」 ルイス・セプルベダ 河野万里子訳 
                         白水社

  

ぼくたちはみんな、きみを愛している、………

きみのことを猫にしようとは一度も考えず、心の底から愛情をそそいでき

た。ぼくたちはきみを、カモメとして愛しているんだよ。

 

 

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