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エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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竜がこわい大人たち…『夜の言葉-ファンタジー・SF論』アーシェラ・K.ル=グウィン

 

今朝は冷え込んで、霜柱がたって

結構地面が白かった。 

三寒四温という時期もあるが、

春を前に、寒さが冬に戻ったかのような

日も来る。

 

 

 

新しいことを始めたり、変化するという段になって

躊躇してしまうというのは、怖れがあるからといわれるが

自由ゆえに戸惑うというのもそんな感じなのだろうか。

 

少し前に、社会心理学者エーリッヒ・フロムの名著

『自由からの逃走』について載せたことがあった。

  

www.salon-shiroineko.com

 

 

それとは全く別のファンタジーというジャンルで

やはり、自由がこわいという大人の姿を看破した

一節があったなぁと思い出した。

 

覚えていたのは

エッセイ?の中でも、面白いタイトルの章だったから

「アメリカ人はなぜ竜がこわいか」

もっとも深い人間的な力のひとつではないかと作者が思う

想像力に関して、子どもを抑えつけたり、

あざわらったりしないで、というくだり

  なぜならば、言うまでもなくファンタジーは真実だからです。
 事実ではありません。でも真実なのです。子どもたちはそのことを
 知っています。大人だって知ってはいる。知っているからこそ、
 彼らの多くはファンタジーをおそれるのです。彼らは、ファンタジーの
 内なる真実が、彼らが自らを鞭うって日々生きている人生の、
 すべてのまやかし、偽り、無駄な些事のことごとくに挑戦し、これを
 おびやかしてくることを知っているのです。大人たちは竜がこわい。
 なぜなら、自由がこわいからです。

 

  子どもたちを信頼しなくてはいけない、とわたしは思います。
 尋常な子どもなら、現実とファンタジーの世界をごっちゃにしたりは
 しません。『裸の王さま』のお話のなかである偉大なファンタジー
 作家も指摘しているとおり、ごっちゃにしてしまう割合は大人の
 ほうがずっと多いのです。



これは、「ゲド戦記」で有名なアーシェラ・K.ル=グウィンの本

『夜の言葉-ファンタジー・SF論』 

 

夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫)

夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫)

 

 

ファンタジーというものが持つ、

独特で大切な力を軽視してしまいがちな

大人に対する忠告でもありますが、

引用したくだりで、ルグウィンは

竜がこわいのは、自由がこわいからだと述べていました。

 

人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです。

 

全編、さすがに洞察の深い優れた内容で、

読んでいて興味はつきないエッセイと

なっています。


季節の変わり目のこの時期は、

天候も安定しないで動いているが

日々、逡巡しながら、気づきもある。

 

そう、ファンタジーは好きだが、

自身の内なる竜を怖れていたのかも…。


私も、

自由へ踏み出すのがこわくて

躊躇しがちな大人だったんだと

あらためて気がついた。

 

たぶん、必要なのは、ほんの少しの勇気だけ。

 

日々、ブログでいろいろなことを選んで

触れているが、結局、その時々の

自分に語りかけてもいるんだね。

 

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