エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

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『迷い鳥』タゴール詩集の新装完訳本-心を澄ますもの

 

ヨウラク玉アジサイが二つ開花中。もう一つはまだ蕾(木の陰)

 

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1 夏の迷い鳥が、わたしの窓にきて、うたをうたい、飛び立つ。

  そして、秋の黄ばんだ木の葉が、うたうでもなく、吐息まじりに舞い散る。

                                      『迷い鳥』 タゴール

 

1 STRAY birds of summer come to my window to sing and fly away.

       And yellow leaves of autumn, which have no songs, flutter and fall

  there with a sigh.

                                         “Stray Birds” Rabindranath Tagore 

 

 

図書館の書棚で、ふと

タゴールの詩集『迷い鳥』の

新装版(2015年)が目に留まった。

 

手にすると、

左ページに、川名澄さんの訳による日本語

右ページには、英文の詩が載っており、

どちらの言葉でも味わえるのが嬉しい。

しかも完訳という。

時々、気が向くまま頁を繰るために

これは、私の手元に置きたい一冊かも。

 

タゴール詩集 迷い鳥

タゴール詩集 迷い鳥

 

 

この本では、 ロビンドロナト(とあるが、ベンガル語

他では、ラビントラナート(ヒンドゥー語とか)・タゴール

Rabindrahath Tagore (1861-1964)は

インドの詩人、思想家。

神への捧げ歌である『ギタンジャリ』(1910年)で

アジア人初のノーベル文学賞を受賞している詩聖だ。

 

ギタンジャリ (レグルス文庫)

ギタンジャリ (レグルス文庫)

 

 

以前、この中から、書のブログで紹介している。

koboaoineko.hatenablog.com

 

 

  

 

 

さて、

『迷い鳥』(1916年)の巻頭には、

日本滞在時に世話になった

“TO T.HARA OF YOKOHAMA”  横浜の原富太郎に

との献辞が捧げられている。

 

日本や日本人の伝統文化と美意識を評価し、

関心も深かったタゴールは、

1916(大正五年)から、1929(昭和四年)まで、五回ほど

日本を訪れており、岡倉天心横山大観などとも親交があった。

また、一方で

当時の日本政府の軍国主義への傾斜へ痛烈な批判をも浴びせ、

政府関係者のひんしゅくをかい、

冷笑的に扱われていたこともあったようだ。

 

『迷い鳥』の中には、

326篇の短詩とアフォリズム

実に、シンプルな言葉で収められている。

 

 22 わたしが存在することは、ひとつの果てしない驚き、それがいのち。

   THAT I exist is a perpetual surprise which is life.

 

18 あなたが何者なのか、あなたには見えていない。あなたに見えている

        のは、あなたの影。

  WHAT you are you do not see, what you see is your shadow.

 

20 わたしは、いちばんよいものを選ぶことができない。

  いちばんよいものが、わたしを選んでくれる。

  I CANNOT choose the best.

       The best chooses me.

 

 116 大地は今日、陽ざしを浴びて、わたしにくちずさんでくれる。

   まるで糸を紡ぐ女のように、はるかな昔の民謡かなにかを、

   忘れられたことばで。

    THE earth hums to me to-day in the sun, like a woman at her  

            spinng, some ballad of the ancient in a forgotten tongue.

 

暑さは免れているが、

梅雨のような日々、

ちょっとジメジメして鬱陶しいが、

タゴールの詩を読んでいると、

気持ちが落ち着いてくる。

 

321 わたしは山のいただきをきわめて、名声の荒涼として不毛な高みが

   終(つい)のすみかでないことを悟った。わたしをみちびいてくだ

   さい、先達よ、とっぷりと日が暮れないうちに、人生の収穫からま

   ろやかな黄金の智慧がもたらされる平和の谷へと。

 

   I HAVE scaled the peak and found no shelter in fame's bleak and

           barren height. Lead me, my Guide, before the light fades, into the

           valley of quiet where life's harvest mellows into golden wisdom.

 

 

何だか湿気っちゃっていた気分も、

詩を読んで、復活したようね。

今日は、ブログも書くつもりなかったが

(詩を書き留めておきたくて)書けちゃった(笑)

私は、こうした魂の糧を大切にしたい。

 

17 これらのささやかな想いは、かさかさと木の葉の擦れ合う音。それ

        は、わたしの心のなかで、よろこびのささやきとなっている。

  THESE little thoughts are the rustle of leaves; they have their whisper

       of joy in my mind.

 

 

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