猫が家族に加わって以来、
ことさら目に付くようになった猫のモチーフですが、
優しいタッチとよく描かれた表情と背景が素適なものに、
わたなべあきおさんの絵があります。
いわさきちひろさんと同様、小さめな複製画も人気で、
家にちょっと飾っておきたいなと思わせられます。
そのわたなべあきおさんの絵がつけられた、
ロマンティックな絵本がありました。
ジョジョという風来坊(にしては愛らしい)の猫が、
愛するフェアリーと出会って落ち着くことにした、
フランスのノアン村での出来事と人々との暖かな交流が
美しい風景の中に描かれています。
ところで、このノアン村というのは、
文筆家・詩人であったジョルジュ・サンドゆかりの地だったのですね。
イギリスのジョージ・エリオットとか、フランスでのサンドのように、
男性の名を使って活躍せざるをえなかった時代があって、
いわば女性のパイオニアです。又、彼女とショパンの関係は有名ですが、
多くの文化人との交流がこのノアンで豊かに繰り広げられたということでした。
私が、ジョルジュ・サンドと聞いて思い出すのは、
子供の頃読んだ『愛の妖精』というお話です。
少年少女世界の文学だったかぶ厚いシリーズの中でした。
当時は、印象的でよく読んだように覚えているのですが、
詳しい内容が定かでありません。また読み直してみようかな。
- 作者: ジョルジュサンド,George Sand,宮崎嶺雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1959/03/05
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ちょっと横にそれましたが、絵本に戻ると、
これは英文併記(英語の題は“Fairy of Love”)、
巻末にはノアンをめぐる人々のこと、
簡単なノアン村ガイドまで載って楽しめます。
「ねこのフェアリー」 文・こやま峰子 絵・わたなべあきお
英訳・スネル博子 自由国民社
ところで、この出版社の絵本は英訳付きで、
地雷撤廃キャンペーンや動物関連のメッセージを扱って
いろいろなものが出ているようです。
やはり、この作者・画家による絵本『ねこの船』は
アムステルダムで戦争被害を受けた猫の保護施設から始まったと
いう記述もありました。(今は中古本かしら)
動物も安心して憩える街は、愛と平和の象徴でしょうね。
(文庫”青い猫”#22より)
月ごとのイラストはシンプルで美しい。
昨年から、家で
渡辺あきおさんのカレンダーも一つ使っています。
大判ですが、イラストは愛らしく、構図も色彩も素適です。
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そういえば、居間の書き込みスペースのあるカレンダーも猫だし
プロヴァンスの猫たち 2017 カレンダー ([カレンダー])
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やはり猫もの、少なくないですね(笑)
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