イギリス児童文学のジャンルの一つ、ファンタジーの分類に
“ハイ・ファンタジー”と呼ばれるものがあります。
現実とは離れた異界での物語世界の作品です。
一方、現実(日常)の中に、非現実がふと顔をみせる物語作品は
“エブリディ・マジック”と呼ばれます。
トラバースの「メアリー・ポピンズ」や
メアリー・ノートン「床下の小人たち」などがありますね。
又、既成のセンスをひっくり返すような物語、
“ナンセンス”というわけです。
そう、このブログのタイトルは、“エブリディ・マジック”
日常の中の魔法…この呼び名に関連しています。
普段の生活のなかで、ふと感じる魔法の瞬間、神秘さや面白さ、
実は、何気なく見過ごしていることに意識を向けたとたん
新たな気づきや発見、思いがけない感動が訪れることは、
私たちも、往々にして経験するところです。
身近な自然や、傍らの動植物など、実はあらゆるものが
心から耳を傾ければ、いろいろ伝えてくれています。
私たちが暮らしている地球、宇宙での自然の流れの中に共にある魔法。
そうした素朴で心豊かな生活を大切にしていきたい、
と思っています。
「わからないかい、ジェイン。われわれのまわりには魔法がみちみちてるってことが。そのうちのひとつとして説明がつきやしないし、誰ひとりこの秘密の真相を実際に知っている者はいないんだ。たとえば、ほら、これがどういうことなのか教えられるかい」アダムは地面から茶色いどんぐりを一つ拾って指先でつまみあげながら、頭上にひろがる年古りた丈高い樫の木のかがやく枝葉を指し示した。
「これから、あれができる」アダムはいった、「どういうこと?」
「そりゃあ――そりゃあ育ったからよ」
「ああ、そりゃそうだ。しかしあんな大きなものがこんなちっぽけなものから出てくるなんて、どうなってるんだ? そして、なぜなんだ? そもそものはじまりはいつのことなんだ? そして、どうやってはじまったんだ?」
ジェィンは考えこんだ。
アダムは、この後、この農場に満ちている魔法について、生まれた子馬や、牛の乳から
食品が出来ること、蜜蜂やありとあらゆる生き物、空の雲、そして太陽、宇宙といった
ことに触れていくのです。
引用した、ポール・ギャリコの『ほんものの魔法使』
原題:THE MAN WHO WAS MAGIC は
大人のファンタジーの佳品。
私たちの世界にある魔法についてさりげなく
伝えてくれます。
ホワイトセージの花穂に、トンボ
以上、ブログタイトルとコンセプトについての
記事のリライトです。
7年前に、初めてブログを持つことになり、
タイトルにすぐ浮かんだ言葉だったが、
その”エブリディ・マジック”の後に続いたのは、
-小さな日常の魔法 だった。
その後、より普段使い?
くつろいだ感じに替え(笑)今は、
-日だまりに猫と戯れ ですね。
いずれにせよ、私のブログのコンセプトの
基本は、今でも先に述べたとおりです。
日常の魔法(マジック)というのは、
ありふれたように見えるものの中にこそ
潜んでいる奇跡に気づくことにもある。
日々の雑多な暮らしに埋没しがちな時も
あるけれど、ちょっと静かなひとときを
持つことで、自然と繋がり、また自分自身に
立ち返ることもできる。
これまでも、これからも、常に
私たちは、霊的な存在でもあるのです。
そして、今ここで、肉体を持って
こうしていること自体、すごいことに
ちがいない。そんなことをたまに
思い出してみると、あらためて
日々の輝きが、感じられるかもしれない。
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