今朝は、ちょっと寒さ緩んだ?
日差しを浴びて
斑入り沈丁花
「さあ、おはいり。
ここが僕のご主人、グスタフのアトリエだよ。……
グスタフは、イーゼルのまえにすわったら最後、君がいることなんか
気がつかないし、ニャーニャーさわいでも聞いてやしない。
あたまのなかは、絵具とカンバスのことでいっぱいなんだ。
何時間でも、何日でもずっとね。
いま、グスタフが描いているのは、ふたりの恋人の絵。
心をこめて、ていねいに描いているから、とても感じがでている。
ふたりの愛をひきたてるために金色をぬり、背景にはバラの花を描く。
ほら、窓のそとにみえるあのバラ、毎朝グスタフが水をやっているバラの
花を。」
そうです、グスタフ・クリムト、
オーストリアはウィーンで活躍した有名な画家です。
大の猫好きだったというクリムト。8匹かっていたうちでも、
古株でお気に入りだった愛猫から見たクリムトの人生を優しく、
美しく華麗に描き出した素晴らしい絵本がこれです。
庭の手入れをかかさず、家族思いで、心が広く、
困った人を助けずにはいられない、そして仕事が何より好きだったという、
クリムトの人となりが身近にいた愛猫を通して語られて、
親しみを感じさせてくれます。
巻末に載せられたクリムトの代表作「接吻」等のいくつかの複製画と
又、愛猫を大事に抱いたクリムトの写真!が、一層の興味をかきたてます。
- 作者: ベレニーチェカパッティ,オクタヴィアモナコ,B´er´enice Capatti,Octavia Monaco,森田義之
- 出版社/メーカー: 西村書店
- 発売日: 2005/03
- メディア: 大型本
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オクタヴィア・モナコ(絵)
森田義之(訳)西村書店
文は、美術史を学び、更に多くの子供の本を手がけるベレニーチェ・カパッティ、
絵は“黄金のクリムト”といわれ金色をふんだんに用いたクリムト自身にも
負けないかの絢爛さで凄いとうならせる、
金細工にも興味を持って美術を学んだイラストレーターの
オクタヴィア・モナコによるものです。
とにかく、美術書を見ているかのような、
頁ごとに魅せられる美しい絵本です。
その上、そこには、何となくあたたかく、
ほっとするような気持ちになる優しい眼差しをも、
感じられ、美術や猫の好きな方はもちろん、
大人が楽しめる一冊だと思います。
(文庫“青い猫”#17より)
前にも触れたかもしれませんが、文庫“青い猫”は
かつてミクシィの内輪でたまに絵本の紹介をしていた時に、
当時の(初代)猫たちロシアンブルーにちなんで、つけました。
というわけで、猫の絵本が多かったですね(笑)
ほとんど手放しましたが、実際、猫関連本も集まり、
絵本に限らず、だいぶ読みました。
まあ、きりがないのですが、
猫好きの方には、猫の絵本紹介の本もありました
ので、載せておきますね。
猫でも、何でもそうですが、魅せられて
思わぬ興味と世界がどんどん広がり、面白いことです。
昨日の名誉挽回のため? 今日はこれね(同じく幼猫時)
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