スポンサーリンク
2月も半ば過ぎ。
日中は、少し暖かでした。
さて、今日も、猫の物語ではありませんが、
ムーミン谷にも、ねこが登場するお話があります。
彗星の接近でハラハラドキドキの冒険も繰り広げられる
『ムーミン谷の彗星』です。
ムーミンの仲良しのスニフが、秘密の洞窟とともに、
子ねこを見つけて、何とか仲良くなろうとするのですが、
ねこらしい気まぐれさに翻弄されます。
「彗星がくるんだよ。ぼくたちについて、どうくつへおいで。
そうしなきゃ、おまえはぶっつぶされちゃうぞ」
こう、スニフはいいました。
「いやよ」
といって、子ねこはあくびしました。
「くるって、やくそくするね。やくそくしなきゃだめだぜ。八時までにだよ」
スニフは、きびしくいいました。
「ええ、いきたいときにいくわ」
そういって子ねこは、からだをなめつづけました。
"行きたいときに行くわ"…って(笑)猫ですよね。
結局、ぎりぎりまで、ハラハラさせられるのですが、
最後は、ほのぼのする物語同様、
スニフと子ねこのやりとりは、なかなか味わいがあります。
また、このお話は、
近年、劇場版パペット・アニメーションにもなりました。
借りて、見ましたが、パペットもよく出来ていました。
また、通常のアニメ作品があって、これがとてもよかった。
第二作として1946年に出された原作を後々、書き直して、
ようやく1968年に出版されました。
ネコの話は、当初はなかったようです。
実は、ムーミンシリーズで一番最初の本は、
『小さなトロールと大きな洪水』(1945)で、
この大洪水のあと、彼らはムーミン谷に住みつくことになり、
ムーミントロールも物語の初めは、まだ地理に詳しくありません。
それでスニフと探検に繰り出したりします。
そして、恐ろしい彗星が来るという噂話と不安に惑わされないよう、
勧めます。この旅で、ムーミン物語の大切な友人となる出会いがあり、
冒険をしながらたどりつき、事の真相を知った彼らが
今度は、皆を守るべく戻ってくるのです。
その時はもう、怖ろしさに支配されるのじゃなく、
対処しようとしているわけですが、ムーミンはいいます。
「ぼくたちが特別に勇敢なのじゃないと思うよ。ただ、あの彗星になれてしまっただけなんだ。彗星となじみになってるくらいだもん。(中略)彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ…」
「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ」スナフキンが、こういいました。
スノークのおじょうさんが、ムーミントロールのうでに、手をさしこみました。
「どんなことがあっても、あんたがこわがらないあいだは、わたしもこわくないの。やくそくするわ」
思わぬ冒険と出会い、やりとりの面白さ、
シリーズの中でも、読み応えのある一冊です。
応援クリック↓↓よろしくね!
ありがとう♪ 励みになります。
にほんブログ村
ご来訪ありがとうございます。