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朝から、すごい風が吹きあれていたら、
やはり春一番でしたね。
もうそろそろ、こうした冬もおわりかな。
藤城清治さんのジグソーパズル こたつと猫(26×38㎝ 300ピース)
こびとたちや動物が踊るように点在し、万華鏡のような
美しい色彩と影絵で微細に表現された独自の世界。
知っていたし、展覧会や、身近なカレンダー、ジグソーパズル等でも
なじんでいたが、まとまった一冊を手にしたのは初めてだった。
1924年生まれで、小さい頃から、絵ばかり描いていて、
やがて、人形劇こそ「動く絵画」と思い、観客と舞台が
ひとつとなる総合芸術に感動したという。
戦時下で学徒出陣も経験し、戦後、学生に戻っても
材料も絵具も手に入らなかったために、光さえあればできるのは
影絵だと気づき、取り組んでいった。
この連載は40年にわたったそうだが、確かにとても印象的だった。
恵まれた出会いの中には、なるほどなぁと感じた
惹かれた作家にふれ、現在に至るまでの各時代の代表作、
最新作、デッサンや美術館、ステンドグラスなどと、
見応えがあり、楽しめる。
- 作者: 藤城清治
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: 単行本
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2013年に出版された『光の祈り』
(月刊MOE’12年6月号、’13年8月号の追加取材、加筆 ・再構成されたそう)
東日本大震災の後でもあり、その東北、
あるいは遡って広島の作品など、切なさとともにある
人生の光と影でもあり、
魂と祈りがこめられた作品もとりあげられていた。
長く生きていれば、いろいろな移り変わりを目の当たりにし、
それでも、楽しく、真摯に
平和で美しい地球への賛歌を描き続ける姿が伝わってくる。
メルヘンという夢も面白いが、近年は、
本当にそこにあるものの素晴らしさ、日本の風景や自然、
地球そのものに惹かれるようにもなり、
日本のさまざまな風景も、影絵にしているそうだ。
花森さんは「人が生きていく上で、何かためになる作品をつくらなければだめだ」とよく言っていました。「何かためになる」というのは、「たんに便利さを追求するという意味でなく、芸術的に本当にいいものをつくっていかないといけないのだ」と。
若い頃に花森さんにいろいろ叩き込まれたことが、「生きるよろこびを描きたい」という思いにつながっています。
それにしても、つくづく、素晴らしい作家さんには、
そうした出会いと繋がりがあり、その時々の人生と想いが
織り込まれて、作品が感動を与えてくれるものだと思う。
栃木県那須に2013年にオープン、
大作もそのまま展示され、遊び心と情熱にあふれているようだ。
トーベ・ヤンソンさんの時もそうだったが、
こうした画集を手にすると、あらためて
生きとし生けるものが幸せでありますようにと
願わずにいられない気持ちにもなるものですね。
西日が射しこむ一刻、窓外の木の影が壁に映って綺麗
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