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単に片づけというより、インパクトある断捨離の話が
昨日、一昨日と続きました。
以前確か、『断捨離』の本を取り上げたことがありました。
著者のやましたさんの最近、目に留まった一冊がこちら
しかも実際に我が家は片づけ真っ最中…。
これは「終活」の本ではありません。
定年後、「どうよりよく生きていくか」がテーマの本です。
そのために私たちがすべきことは、
「日常の生活空間」をメンテナンスすること。
これを私は、断捨離と名づけました。
断……モノを断つ
捨……ガラクタを捨てる
離……執着から離れる
断捨離は、モノだけにとどまりません。
生活空間そのものである家や居住する地域、
さらに人間関係や世間の目に至るまで、
あらゆる「縛り」を解放すること。
すると、人生に新陳代謝が生まれ、
思いもよらなかった変化が訪れます。
本書の内容は・・・(目次から)
はじめに
序章 「これまでの常識」を断捨離する
――定年後を愉快に生きる5か条
第1章 定年前から始める断捨離
――人生は「これだけ」で生きられる
第2章 何をどう捨てるか
――「衣・食・住」の空間をスッキリさせる
第3章 「家」をダウンサイジングしよう
――夫婦ふたり暮らしに大きな家はいらない
第4章 主婦の定年
――「主婦を卒業します!」宣言しよう
第5章 移住のススメ
――「さあ定年だ。どこに住もう?」もアリ
おわりに
さて
日常生活というのは
ある程度ルーティン化されていて
変化がわかりにくいものかもしれません。
しかし、生きているということは
常に新陳代謝したり、循環をくり返して
同じところに留まっていることは
ありえないんですね。
視野を広げれば、宇宙もそうですし、
むしろ変化こそが常態といえます。
ところが、私たちの周りにある
さまざまなモノは一見変化しないように
見えるし、置きっぱなしになっていても
それが当たり前で
あまり気にもとめずに
月日が経っていってしまう。
最初にそこに置いた時は
そのモノに思い入れもあり
使っていれば愛着も出て
大事に扱っていたかもしれない。
しかしまた、日々の中では
新たなモノが欲しくなったりもする。
入れ替えれば、一定の量を保つこともできるけど
意識しなければ、新旧混在したまま
結果、モノは増えていく。
資本主義、物質文明の中にあって
私たちは通常
あまりにも多くのモノに囲まれているのね。
最近、よくYouTubeを見聞きしているのですが
面白いのは、一部の若い方にモノを出来るだけ持たない
いわゆるミニマリストが増えているらしい
ということ。
最低限の持ち物で暮らす工夫を楽しみ、
時には殺風景にさえ見える部屋に住む方もいたりする。
汚部屋といわれるゴミ屋敷化するのとは
対照的な現象だけれど、場合によっては
モノが散乱した汚部屋から、心機一転、断捨離して
ミニマリストに転向する人もいたりして
とても興味深い。
極端にも思えるけれど、
極に行けば振り切れて、反対へと
バランスをとるものかもしれませんね。
ちょっとそれましたが
やましたさんのご本では
実際に部屋の写真が紹介されています。
表紙からもわかりますが
家具類もシンプルで
部屋が広々して見える。
ミニマリストっぽい感じ。
余計なものがあまり置かれていないだけでなく
収納スペースも限って、
要は持ち物が厳選されているんですね。
若い方はともかく
モノを大切に、もったいない、で育ってきた世代には
モノを処分すること自体が
ハードルが高かったりする。
近年は、片づけブーム、ミニマリズムの台頭もあり
実家の片づけというテーマが浮上しているもよう。
むしろ、年配になったら
自ら、思い切ってそれまでの生活を見直して
モノを減らして、整理し、新たに愉しく
やっていきましょうという提案ですね。
――断捨離の仕事をしながら、常々感じていたことです。
「今」必要としなくなった「過去」のモノに囲まれて、「未来」を描けなくなっている人たちのなんと多いことか。
――大事なのは、終活として人生をどう終わらせていくかではなく、どうよりよく生きていくかです。
これからの20年、30年、40年をどう生きていくか。
そのためにすべきことは、私たちの「生きている空間」を検討することにほかなりません。その空間は今現在、どんな状況にありますか。
やましたさんによれば、断捨離とは、
日常の生活空間を健やかに整えていこう、とする小さな営み。
メンテンス、ケアだといいます。
生きるために必要なモノは、それほど多くありません。基本的に、人は目の前にあるモノしか使えないからです。バッグを10個持っていたとしても、「今」という時間に焦点を合わせたら、1個しか持つことはできません。そのときそのとき、その場で活用するなら、本当に1個でいいのです。
モノは状況に応じて、流れていくもの。今、これを手放しても、また目の前に新たなモノ、必要なモノが流れてくるという信頼感があれば、少ないモノで満足できます。
確かに、物事は固定していると
安定、安心しているように錯覚しますが
実際は、流動的というか柔軟性がないと、
変化の著しい時代には、
対応しづらくなるかもしれませんね。
今、家であれこれ見直し、断捨離していても、
その手が止まりがちになるモノも
結構ありました。
これまでも片づけて、ある程度選別してあるから
あまり減らないと思っていましたが
何で先に進まないのかと考えた時、
本書の指摘が図星でした。
未来への不安や過去の栄光(経歴・実績)にとらわれていると、今の自分に何が必要なのかわからなくなり、モノを捨てられなくなってしまいます。逆にいうと、今、自分に何が必要なのかがわかれば、余計なモノを手放すことができるのです。
確かにこれまでやってきたことが、手放しきれない。
でも今、これからやるかどうか…微妙なのに。
いろいろな趣味や、仕事など
年月と共に積み重ねてきているのが
私たちだから。
とはいえ、これも過去への執着だったりする
場合も結構あるかもしれません。
著者は、モノに執着するのはみっともないが
人生には欲ばりでありたいともいいます。
ほどほど、そこそこに甘んじることなく
本当に今やりたいこと、新しいステージに
思いきって動こうと。
定年を機に、「役割」を卒業しませんか。もっと自分のやりたいことにフォーカスした、自分の人生を生きるために。
そこで、私の提案は、「もっと羽目を外しましょう」ということです。つまり、「もっと自由に好きに生きましょうよ」ということ。
「羽目を外す」というのは、自分の心に従って生きることです。つまり、私たちが知らずに縛られている「こうあるべき」「ねばならない」という考えをとり払うこと。
そのためにすることは、断捨離です。モノと向き合い、自分の思考と向き合い、どんどんモノを手放していくことで、思考が自由になります。
そう、モノを減らすと、人生が愉快になるのです。
これまでのこだわりや、気づいていなかった点も
わかりやすく、順を追って明確にしてくれる本でした。
たとえば、一見片づいているように見えても
住空間が停滞している場合もあるということ。
ただモノが整頓されて収納されているにすぎず、じっとしているモノたちの必要性が問われることはなく、時間だけが経過しています。
お片づけ指南でブレイクしたこんまりさんもそうでしたが、
モノはいったん全てを出してから
検討する必要があるんですね。
やましたさんも、空間を俯瞰するために
モノは引っぱり出して、水平面に広げることを
断捨離の第一歩だと教えています。
モノが減れば、今あるものが輝きます。
その気になったら
後は実行するのみ(笑)
参考になります。
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