エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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本の断捨離の合間にークリスティーナ・ロセッティの未読本『不思議なおしゃべり仲間たち』を読む

 

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本の断捨離を再開して

前回たぶん

240冊だったのが↓

198冊までに減りました~。

 

ところで

気になる作家の新刊を買った後、

すぐに読まずに積読ならぬ

本棚に並べて置く、

楽しみを後に取っておくタイプというか

で結局、たまに未読というのがあって 

 

今回も

詩人クリスティーナ・ロセッティの新刊

(2年前に出て既に絶版状態)

『不思議なおしゃべり仲間たち』という

(原題:SPEAKING LIKENESSES)

 

不思議なおしゃべり仲間たち

不思議なおしゃべり仲間たち

 

 

ちょっと風変わりな童話というか

アリスのようなナンセンスのジャンルだろうが

作品としては散漫で失敗なのか?

レアなので翻訳されたような

彼女独特のちょっと奇抜な作品が

そのままだったのを見つけて

目を通しました。

 

クリスティーナ・ロセッティ(1830-1894)は

英国ヴィクトリア朝時代の詩人で、クリスチャン。

父は19世紀イギリスの芸術家集団ラファエル前派の一員。

兄が画家・詩人のダンテ・ゲイブリアル・ロセッティ。

 

今回の本は少々マニアックな気もするので(笑)

ロセッティのわかりやすい詩も紹介しておきます。

 

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だあれが風を見たでしょう

ぼくもあなたも見やしない

けれど木の葉をふるわせて

風はとおりぬけて行く…

 

カナリヤの歌で知られる西条八十の訳です。

岩波文庫の詩集ではもっと古風な感じの訳だったかな。

詳しいことは、書のブログに載せてます。

 

koboaoineko.hatenablog.com

 

も一つ

 

f:id:koboaoineko:20200109104859j:plain

 

koboaoineko.hatenablog.com

 

 

 

さて話しを本に戻し、

彼女の代表作の一つとして知られる

『ゴブリン・マーケット』的な

ちょっと不気味で残酷な雰囲気に

奇妙奇天烈な世界は

作品としてはどうかと思うが

こういうのは

あれだよ

頭でなく

感覚を

味わう世界というのが

キモ(大事)でしょうね。

 

形式的には

おば様が縫物をしながら語るという設定で

3つの物語が入っています。

主人公の女の子がそれぞれ、日常からちょっと

風変わりな世界に入り込んで

最後にはまた元の日常へ戻ってくるという

児童文学ではお決まりの

行きて帰りし物語 なんだけどね。

 

”不気味な空間を旅して帰還する、

フローラ、イーディス、マギー、

異空間に迷いこんだ三人の少女の物語” と本にもある。

 

でも行って帰ってくる前後では

内的な変化をどうやら伴っているらしい

っていうのも、面白かったし、

救われるのは3作目のラストが特に

あたたかな感じに収まってることかな。

 

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あと、挿絵が

アーサー・ヒューズなんで

場面によっては

さらに不気味だったりするんだけど

いや、味わいがあるっていうのか

アリスもそうだけど

イギリスのって

個人的にはちょっとグロにも感じるよね。

 

しかし、あれだ

何でこんなに不気味だったりするのか

って、昔話や民話も大体、後々改編されているけ ど

元(オリジナル)は結構、残酷だったりするよね。

それに自然の精霊や妖精、妖怪とかもそう。

日本だと、水木しげる氏のゲゲゲの鬼太郎とか

トーベ・ヤンソンさんのムーミン谷のお話しだって

おどろおどろしい雰囲気もあるわけ。

アニメのムーミンみたいな

キラキラした世界じゃわかんないだろうけど。

光があれば闇もある。

原作も味わってほしい気もします。

 

と言いたいこといってますが

一時の異次元体験?

読めてよかった~

どんな世界であれ

そこに引きこむ文学の力はあなどれない。

 

ちなみに

解説には、アイルランドなどの妖精の専門家

井村君江先生が寄稿されてます。

 

結局、またロセッティのことを思い出して

買おうと思って絶版だった訳詩集

『シング・ソング童謡集』が

オンデマンド(ペーパーバック)で再販されてたので

買うことにしましたー。

 

シング・ソング童謡集 クリスティーナ・ロセッティ訳詩集

シング・ソング童謡集 クリスティーナ・ロセッティ訳詩集

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

 

 おいおい、

断捨離しているはずが

ミイラ取りが…ってか

(*´σー`)エヘヘ

 

今回、かなり思いきって本を減らして

よくわかりました。

児童文学や絵本、そして文学がやはり好き。

自己啓発や実用書より好き、たぶん。

 

以前、こんまりさんに従って片づけした際は

やはりイギリス文学のギャスケル夫人の

『女だけの町ークランフォード』

 

女だけの町―クランフォード (岩波文庫 赤 266-1)

女だけの町―クランフォード (岩波文庫 赤 266-1)

 

  

先日は、ウォルター・デ・ラ・メアの古書3刊の

一冊を読み

 

そして、ロセッティ。

 

また、美智子さま上皇后さま)が

2018年の84歳のお誕生日に

ジーヴズも2,3冊待機しています」と言及された

P・Gウッドハウスのユーモア小説だよね

そのジーヴズ・シリーズも本棚にあって

今度は文庫版だけど

実は、今それも読み直しています。

 

ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (文春文庫)

ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (文春文庫)

 

 

 メッチャ愉しくて

本を読んでもらうのが好きだった

三つ子の魂何でしょうか 

 

あ~幸せ(^^♪

 

とはいえ

断捨離は続行中

気を引き締めていきます(キリッ)

 

それにしても 

片づけていって、残されたものを見ると

自分が何にこだわりを持っているのかで

あらためて自分を知る…

本質的な一面というのも浮き彫りになりますね。

 

クリスチナ・ロセッティ詩抄 (岩波文庫)

クリスチナ・ロセッティ詩抄 (岩波文庫)

 

 

 

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