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物を捨てるのがポイントではなく、愛ある物で満たすことー『愛のエネルギー家事』加茂谷真紀さん

 

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前回に引き続き

 

www.salon-shiroineko.com

 

加茂谷真紀さんのご本

『愛のエネルギー家事』から

ご紹介します。

 

この本では、

見えないエネルギーというものに敏感な

著者の加茂谷さんに共感するという

こともありますが

身の回りにあるものと心を通わせるという

物にも心がある、という感覚は

八百万の神アニミズム(精霊信仰)的な風土を持つ

日本人にはなじみ深いものかもしれません。

 

まあ人それぞれでしょうが、私は

たまたまちょうどゴミ当番なんですが

ゴミ収集車が来た後、ネットを片付ける際に

ゴミのネットにふつうに挨拶して

お礼を言う人ですから。

ネットだけでなく、カラスがいたら

時には挨拶したり、話しかけるし

もしかしたら、変な人かもね(笑)

で、著者の言うところは、ごく自然なわけ。

 

さて、家事といっても

いろいろありますが

今回は、本では、第5章の

住む人に心地よい空間をつくる――片づけを

参考にさせて頂きましょう。

 

見栄の片づけから

愛の片づけへ。

散らかっていても

「ほくほくの

あたたかい部屋」に。

 

最近、ミニマリストインフルエンサーの方たちが

よく言っているのは、

捨てる必要があるのは ”モノ”だけでなく

“見栄”や“執着”といった心理的なものが

より大きいということです。要は、

自分に正直に向き合う作業なんですね。

 

でも、人はよく目的と手段を入れ替えてしまいます。

語学を勉強するために、語学の本を買うはずが

勉強より、ハウツー本や学習法を探して

集めることに夢中になったり。

より心地よく過ごすための片付けが

片づけることに熱中するあまり、

やたらと捨ててしまわないと

気が済まなくなったり。

 

さじ加減は人それぞれなので

何かや誰かを参考にしても

結局のところ

自分が本当はどう感じているのか

がすべてといえます。

 

 物が出ていることによる罪悪感や、神経質に片づけることで、エネルギーの大半を費やしてほしくありません。

 笑い・ゆるみ・安心・快活さ・心地よさなどのエネルギーの流れに満ちた家であることが優先されることを望みます。

 もちろん安心な空間には、床にくぎが落ちていたらいけませんし、あるべき場所に物がおさまっているほうが心穏やかにすごせます。

 でも、いつもいつも均一な「片づいている状態」を保つ必要はありません。生活という営みのなかで常に部屋が整然としているのは不自然なことです。

 

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本田亮さんのイラストも素適

 

よく片づけのコツとして

モノの居場所(置き場所)を決める

というのがあります。

私たちが使いやすいという視点に

なると思いますが、この本では

面白い提案をされていました。

 

 片づけや収納について、ちょっと違う方向から考えてみましょう。

「物はどうされたがっている?」という考え方です。

 散らかりがちな物を手に持ってさわりながら、思いをめぐらしてみるとよいでしょう。

 物の気持ちを代弁するならば、「苦しくないスペースがほしい」「自分にふさわしい居場所にいたい」という感じでしょうか。

 

また、

テーブルの上を想像してみると

わかるのは、

何かに使って、楽しみ、

その後片づけることで、

また新しい時空が生まれる。

つまり、何もない「スペース」が

集中力と新しい未来を作る、ということ。

 

もう一つ、本で面白かったのは

各自の「縄張り」を

大切にすると、

自然に片づき、

部屋が心地よく

調和する

 というところ。

 

それぞれのテリトリーを明確にするだけで

片づけはラクになり、各自の感情の流れが空間に調和する、と。

「縄張り」は個室でなくともいいし、広さも必要ないといいます。

 

 半畳ほど、部屋の片すみに、心地よい椅子を置く、本棚の前にラグとクッションを置いて寝転べるといった空間です。

 大切なのは、本人が無意識レベルで好きな場所であること。

「今日からここはあなたの場所ね!」とだれかが上から決めるのではなく、動物としての自然な習性を優先してその人の場所づくりをしてあげるのです。

 

 

 

ところで

生活に、個人的に本が欠かせない私なのですが、

こちらでは著者の加茂谷さんも、なぜか

本を優遇されていましたね(笑)

 

本を置く場所はパワースポットで

本の持つ愛のエネルギーは格別、だとな。

 

まあ、エネルギーの観点から言えば

好きなものとは交流がスムーズなうえ、

そのモノ自体のエネルギーも

パワーアップしますよね。

 

良書は手放さず、手元に置いておくことを

勧められていました。

大好きなマンガや写真集でもいいとか。

確かに電子書籍はとても便利で

筋を追ったり、情報を得るには最適ながら

味わうとか、頁をぱらぱら繰るという

遊びには物足りない気がします。

電子媒体も、素朴な紙や装丁といった

本づくりの粋さにはかないません。

限られた数冊でも

そんな存在感のある本があれば

豊かな気持ちになれます。

 

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人も同じで

加茂谷さんがまた伝えてくれる言葉に

 

「いま、自分が愛の存在だったら何をすべきか」

とありました。

 

 愛の存在でいるということは、行動に関係がないのです。

 何かをする(DO)存在ではなく、どんな存在なのか(BE)ということ。

 これが心地よい家のために本当に大切なことなのです。 

 

先ほど

好きなものとの交流って書いたけど 

最後の6章、買い物と放出についてが

また面白かった。

 

 買い物のポイントをひと言で言うと、友情を感じられる物を買う、という考え方です。

 

ひいては物に対する愛情が湧くので

たくさんの物を必要としなくなるし

お世話が出来る範囲の物しか持たなくなると

いうんですね。

ごもっとも。

物とも相性がある。

お店で「うちに来る? うちの子になる?」って聞くとか。

わかる。

これよく、動植物には使いませんか(笑)

 

最後に

印象的だったのが

 

物がありすぎる家と

物がなさすぎる家の

悲しみとさみしさ。

 

物と片づけの問題は、実は人間社会の問題、だとも。

 

ちょっと物の中から離れて

身近な自然の中に身をおいてみませんか。

いい提案だと思います。

 

タイトルに引いた一節は 

物を捨てるのがポイントではありません。

愛ある物で満たすこと。力点はこっちです。

 

 

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