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『魔女の宅急便』が
生まれた
魔法のくらし
ともあるように
『魔女の宅急便』で知られた作家さん
82歳(本では昨年2017年)になる角野栄子さんの
創作の秘密と日々の暮らしが
写真と取材で綴られた素適な一冊だ。

『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ
- 作者: 角野栄子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/29
- メディア: 単行本
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いちご色の壁を背に微笑むのは、角野栄子さん。
銀髪にオシャレなメガネと口紅が映えて
明るいワンピースとアクセサリーが似合う。
現在暮らしている家の話、
仕事場や、食事から食器、
洋服やオシャレ
生い立ちや創作についてなど
盛り沢山な話と写真が楽しい。
ところで、昭和10年生まれというから
個人的には、昭和11年生まれだった母と
同世代になる角野さん。
既に、うちの母は他界したが、
この世代の方がお元気だと
とても嬉しいですね。
さて、
『魔女の宅急便』といえば
宮崎駿監督による長編アニメーション映画(1989年)が
人気となり、
私もこれでお話を知りました。
原作はそれから読んだのですが、
児童文学としてシリーズとなっています。
アニメでは、映像というイメージとドラマ仕立ての鮮烈さがありましたが、
原作は、もっと落ち着いたというか穏やかな感じの語り口と自然な流れで
さらりと読みやすかったのが、ちょっと意外で印象的でした。
実は、原作は6巻におよぶ、主人公キキの半生記みたいなんですね。
さすがに、いい作品だと思います。
ちなみに2014年には、実写版で映画化もされています。
話を戻すと、
角野さんの作品は、もともと福音館書店の冊子『母の友』に
掲載された小さな魔女のお話で、その後、単行本になったとか。
角野さんがこの物語で一番好きなところは
キキの最初の旅立ちのときだそうで
心配する家族や村の人たちに対し
『私は贈り物を開けるときのようにワクワクしているわ』と言うセリフ。
これは私の性格そのもの。あまり深く考えず、いいことだけを考える。
それは欠点でもあるんですけれど
また、魔女の宅急便の物語は、
若い頃に雑誌で見た、空から眺めたニューヨークの街の写真と
その後、十二歳になった娘さんが描いた魔女のイラストが
頭の中で重なったところから生まれたといいます。
これも本で紹介されていますが、
お嬢さんが描いたイラストには
魔女が月夜に飛ぶほうきに
ラジオとジジなる黒猫の姿が見られます。
(40番レース糸 オレンジミックス 約22㎝径)
ところで、角野さんの毎日とある最初の章は、
家の収納のほとんどを占める本棚のこと
で始まっています。
児童文学作家であるから、本が多いのは当然かもしれませんが、
この本棚も可愛いいちご色の壁と同じでとってもステキ!
私は、好きな本に囲まれた暮らしにも憧れがあったので、
特に、児童文学もどっさり並んだ写真にはウットリでした。
もちろん、本だけでなく、集まった魔女の小物やお人形など、
洋服や食べ物、メガネやアクセサリーなどと共に、
アイデア(創作)を何でも書き留める手帳等、
すべてはお気に入りに囲まれた生活なんですね。
日常の中で、自分の好きなものを知って
身の回りに置くのは実は大事なこと。
エネルギーが高まります。自宅がパワースポットに(笑)
角野さんは、魔女の宅急便を書いて以来、
魔女についての本を読み、調べ、旅をして
魔女のオーソリティ?でもあります。
角野さんによれば、昔の厳しい自然環境の中で
生まれた命を丈夫に育みたいという母親の気持ちから
魔女という存在が生まれてきたと思うという。
魔女はね、見えない世界を想像し、そこにあるエネルギーを感じて、暮しに取り入れていった。それが薬草採集につながり、やがては不思議な力、魔法と呼ばれるようになっていったのではないかしら。魔女って本当は、そういう人だったのよ。歴史の挟間で悪者にされる時代もあったけど、キキの場合はほうきで飛べるという力を生かして、見えない世界を見、想像し、工夫を凝らし、一人で生きていく。魔法は想像する力といってもいいかもしれない。これはキキに限らず誰でも持っている力。心が動くと、だんだんとその人の魔法が育っていくのよね。だから、魔法は一つ。そして誰でも持っているものだと思ってるの
うーん、素晴らしい。
このブログもエブリディ・マジックですからね。わかるわ~
ということで、皆さまもそれぞれ
好きなものに囲まれて
持っている魔法の力を活かしてはいかがでしょうか。
二月から新しい年が本格的に始まりました。
2月16日の旧暦の正月、ちょうど新月からです。
昨日は満月。そして、三月の
立春は、エネルギーの大きな節目ですね。
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