エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

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『アーネスト式プロポーズ』英国コメディ映画-オスカー・ワイルドの戯曲『真面目が肝心』

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ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』から

BBCの人気ドラマ以来、

ミーハーのご多分にもれず

ダーシー卿役のコリン・ファース

出演する映画が

注目リストのいくつかとなり、

その後見たのが、『英国王のスピーチ

 

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

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なかなかよかったし、

見事、アカデミー賞を受賞した作品だが、

今回はこの話ではない。

このところ、続けて、軽いタッチの

コリン・ファースが登場するコメディを二つほど

楽しむ機会があり、記しておこうと。

 

 

 

 

『アーネスト式プロポーズ』 (2002年)

アーネスト式プロポーズ [DVD]

アーネスト式プロポーズ [DVD]

 

 

映画のタイトルは何だかよくわからない感もあるが、

原作は、オスカー・ワイルドの喜劇(戯曲)『真面目が肝心』

(原題:The Imporatance is being Earnest )

 

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

 

 「サロメ」「ウィンダミア卿夫人の扇」そして「真面目が肝要」を収録。

 

日本では、宝塚の演目でも取り上げられているようだ。

 

オスカー・ワイルド(1854-1900)は、

『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』等

の作品で知られるアイルランド出身の作家だが、

子どもの頃、読んだ童話でも、

『幸福な王子』や『わがままな大男』などもある。

 

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

 

 

幸福な王子というのは、街を見渡せる銅像の王子が

貧しかったり、困っている人々の暮らしを助けるため、

南の国へ渡ろうとしていたツバメに頼んで、

自身に埋め込まれた宝石や金などを届けてもらうが、

ツバメは帰る時期を逸してしまう、よく知られた、あの話ね。

 

で、話を映画に戻すと、19世紀、

ロンドンで遊興三昧しているアルジールパート・エヴェレット

という男が、雑務から逃れるために

架空の“バンベリー”という病身の友人を作り上げ、

事あるごとに、訪ねることにしている。

 

また、

田舎で謹直な叔父として暮らしているジャック(コリン・ファース

は、やはり、息抜きのために

架空の“アーネスト”という困りものの弟を訪ねる名目で

ロンドンへ遊びにやってきては、アーネストと名乗る。

アルジーとジャックは、ロンドンでの遊び友達だ。

 

そして、ジャックは、アルジーのいとこの令嬢グウェンドレン

(フランシス・オコナ―)に夢中。

アルジーは、ジャックが後見人となっているセシリー

リース・ウィザースプーン)と “招かれざる客ながら、

架空の弟アーネストになりすまして” 知り合い、恋に落ちる。

 

ところが、この女性陣二人ともが、それぞれ

“アーネスト”という名前の男性と結婚したいという

夢をもっていることから、話がややこしくなるのであった。

 

何だか、書き出してみても

まぎらわしい設定なのだが、

紳士淑女のドタバタが可笑しくも、上品なコメディ、

そして、ジャックの出自をめぐって、さりげにミステリアスな

ストーリー展開も加わって、面白い作品になっている。

 


『アーネスト式プロポーズ』 予告編

 

ご覧のように、

グウェンドレンの母親のブラックネル卿夫人には

ジュディ・ディンチで、存在感ばっちり。

 

ルパート・エヴェレットコリン・ファースの共演、

貴公子コンビは、『アナザー・カントリー』(1984年)以来。

 

さらに、何といっても、

英国の御屋敷と調度品、庭などの景観もとても豪華で美しい。

英国好きの人には、そうした味わいと雰囲気というか、

更に、ワイルドらしい機知に富んだ

会話のやりとりも楽しめると思う。

 

ところで、“Earnest” アーネスト、という名前が、

英語の“earnest 正直、真面目”という意味の語とかけて、

駄洒落になっているので、このタイトルが

活きてくるわけ。

シャレが理解しづらいので、

他国のタイトルは微妙なところ。

  

もう一つの、現代的なコメディについては、

またあらためて。

 

今日のゲストフォト

 

我が家の先代 貴公子コンビ(父子ですが)

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今日は立秋、明日は満月の合間の所感/ヨウラク玉アジサイがほころんできた

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曇りがちになる時もあるものの

むっと、暑い外気。

7月には、まあ、しのげたが、エアコンも使い出す。

季節の移ろいがわかりにくくなっているが、

暦では、立秋だという。

明日は、満月だが(部分月食

昨晩の月はもう満ちていて明るかった。

またエネルギーが切り替わる感も強い。

 

近隣の空き地のぼうぼうの草むらに

ようやく、草刈りの人が入って、電動草刈機の音が響いていた。

お仕事とはいえ、暑い中は大変、ご苦労様でした。

でも、年に一回、おかげさまで、すっきり。

 

願わくば、地球に毒をまくような除草剤はやめてほしい。

今時、ラウンドアップが普通に売られて使われている、

日本というのも変な国だ。

汚染がないわけないでしょう。

一体、メーカーがどういう会社なのかも含め、

私たち、消費者がきちんと商品を選ばなければならない。

土壌にも、動植物にも境界線はないのだから。

草を刈って頂くだけで、充分なのに。

 

 

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地植えにしたヨウラクアジサイの蕾

一つが、昨日から開き始め、ほころんできた。

 

他のアジサイはこんな感じだ。

 

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さすがに、柏葉アジサイは、そろそろ

来年の花芽のこともあるし、切り取らないと。

 

 

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アナベルはすっかり緑色に変わった。

これは、花芽を気にしなくてもいいので(新梢咲き)

このまま、ドライになるまでそのまま。

 

一番遅咲きという玉紫陽花に、地植え後

初めての花芽がついたので、それはこれから楽しみ。

 

www.salon-shiroineko.com

 

 

 

 

 

今日の一枚。

ポストカードこらーじゅ 93

 

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エキゾティック・アンティー

 

イタリアの包装紙を台紙に、

アンティークなあれこれのシールに

ちょっとエキゾティックな雰囲気のマスキングテープを

配しています。

 

 

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庭のセミしぐれとその姿-高村光太郎『蝉の美と造形』

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雨や曇りで、涼しく感じたのもつかの間、

蒸しても、晴れても暑い夏が戻ってきた感じです。

 

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 ウメの葉の裏側に、セミの抜け殻がダブルで


庭のあちこちに、セミの抜け殻をたくさん見かけ、

地面には、小さな穴も見られます。

庭木でも、この時期になって、

大合唱が始まりました。

ジィジィと同じ調子で響く声の中、

突如、ミンミンゼミの大音量も混ざったりしています。

夏だわ~。

 

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夕刻、桜の木にとまって鳴くアブラゼミの姿が・・

 

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よくよく見てみると、見事な姿ですねぇ。


「私はよく蝉の木彫をする。……」という

書き出しで始まる

高村光太郎の「蝉の美と造形」という随筆があります。


埃及(エジプト)人が永生の象徴として好んで甲虫(スカラベイ)のお守を彫ったように、
  古代ギリシャ人は美と幸福と平和の象徴として
  好んでセミの小彫刻を作って装身具などの装飾にした。
  声とその階調(かいちょう)の美とを賞したのだという。


そしてまた、光太郎自身も述べています
 

蝉時雨(せみしぐれ)というような言葉で表現されている林間のセミの競演の如きは
  夢のように美しい夏の贈物だと思う。…


今は、こちらの → 青空文庫で読むことが出来ます。

 

また、↓ アマゾンでも kindle版で無料です。 

 

 

セミへの洞察と想いが、

彫刻を通して語られ、興味深いものがありますね。

草木や花もそうですが、虫も確かによくよく眺めてみると

その自然の造形の美しさに心を打たれ、

その巧みさにつくづく感心します。


日々の中で、何ということもなく、

庭にたたずみ、風に吹かれながら、

そうした自然の姿を眺めるひとときがとても好きです。


小さな世界にも大きな宇宙が宿っている…


いわば「今ここで」という姿そのものだなぁとも、

感じる夏の蝉しぐれでもあります。


 

 

 

 

今日の一枚。

ポストカードこらーじゅ 92

 

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スヌーピーと仲間たちシリーズ。

レターセットからのアレンジというか、

ほぼ、そのまんまだったりして(笑)

 

ところで、スヌーピーといえば、

日本にも、スヌーピーミュージアム

六本木にオープンしたんですよね。 

www.snoopymuseum.tokyo

 

 

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“花魁草” オイランソウ(フロックス)-夏から秋を彩る草花

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父母のいた頃から、ずっと我が家の

夏の庭の定番の草花といえば、こちら。

 

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毎年、暑い夏から、秋にかけて長く

花壇を彩ってくれるフロックス。

和名では、“花魁草” オイランソウとも。

 

 

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すっと伸びた茎の先で

小さな花が丸くまとまり、

ゆらゆらと風に揺れるぼんぼりのよう。

 

咲き終わって、花がらが落ちても、

また、次から次へと花芽が上がってくる。

花期も長い、植えっぱなしの宿根草だ。

 

背が高くなり過ぎると思ったら、

花がつく前に、切り戻すといいらしいが

やったことはない。居間からも

花が揺れる姿が見えるので、

さほど、高さも気にならない。

最盛期は、あぁ、夏だなあと感じる。

 

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以前からピンクと白の花魁草が

群生していたが、白花が少ない。

 

何回か足したり、他の品種も加えたりしてもいたが

結局、放っていたら、古株の

ピンク系と僅かな白だけに戻っていた(笑)

こぼれ種なのか、いつのまにか、新たな株も増える。

 

 

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 ツイスター

 

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ジェイド ふちが薄緑色

 

 

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今まで、

庭で咲いたものの写真をいくつか。

今は、園芸品種がいろいろあるので、

バリエーションを増やすと、更に楽しめそうですね。

 

[rakuten:engei2:10180107:detail]

 

ツイスターは、おぎはらさんにもありますが、売り切れのよう。

 

【楽天市場】宿根草と山野草 > ハナシノブ科(フロックスなど):おぎはら植物園

 

いずれまた、消えちゃった種類に

めげずに(笑)新しいのも迎えたいな。

 

 

 

 

 

今日の一枚。

ポストカードこらーじゅ 91

 

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季節はずれながら、順番どおりで、クリスマス系その3.

スヌーピーというかピーナッツの便せんそのまんまを

何とかはがきにおさめました!

これをコラージュというのか?

でも、切り貼りだもんね(笑)

スヌ好きなので、家にあった素材まとめられて、よかった~。

 

  

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映画『ブリジット・ジョーンズの日記3』-12年後の英国ロマンティック・コメディ

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ヘレン・フィールディングのベストセラー 

ブリジット・ジョーンズの日記』(1996年)が出た当時は

ミーハーそうな内容だわ、とスルーしたので

原作本を読んでいない。

もし、『高慢と偏見』と接点があると知っていたら

手にしたかもしれないが(笑)

 

結局、昨年になって、

イギリスで伝説のテレビドラマとまで言われたらしい

BBCの『高慢と偏見』にハマった後、その

ダーシーとしてのはまり役、コリン・ファース

映画『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)にも

(ずばり)マーク・ダーシー役で出ているというので

DVD(映画)を見てみようと思ったのであった。

やっぱりミーハーでしたね(笑)

 

 

 

 

 

恋も仕事も、ダイエットもうまくいかないという独身女性が

素適な恋人(結婚相手)を得ようと奮闘するという

まあ、よくあるラブコメの定番ストーリーなのだが、

配役の妙とヒットした小説の面白さ、などで

テンポよく笑わせて、魅せてくれていた。

 

主人公のブリジットは、レニー・ゼルヴィガー。

ブリジットを観る前に、『ミス・ポター

ビアトリクス・ポターの伝記映画)を観ていたのは

イメージがブリジットにならなくてよかった(笑)

 

で、BBCのダーシー役でブレイクした

コリン・ファースは言うまでもない配役だが、

高慢と偏見』でも、主人公のエリザベスを惑わす

プレイボーイ、ウィッカムが登場したように、

こちらでは、ヒュー・グラントがそのチャラ男、ダニエル役。

この人気俳優たちが揃ってのドタバタが面白かったわけだ。

 

映画の二作目は、2004年の

『ブリジッド・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月』

同じメンバーで、

日記帳も、タブレット iPad に替わり、

話は、更にハチャメチャになっていたが

最後はハッピーエンディングだった…はず

ながら、年を経た俳優の面々で、その後を

描いてみようという話になったらしい。

 

それが、3作目の昨秋公開の(2016年)

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』

なんと12年ぶり。監督は、シャロンマグワイア(一作目と同じ)

 

ところが、ヒュー・グラントが出演を断ったため、

今回は、新たな伊逹男、ジャック役として、

パトリック・デンプシーが登場。

ヒューのファンは残念だっただろうが、

結果的に、新風もよかったのではないかと思う。

 


映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』予告編

 

話は、原題を見ればおわかりのように

Bridget Jones's Baby” 

ベイビー、そう、ブリジットのお腹には赤ちゃんが。

ところが、その父親が誰なのか、

正確には、どちらかわからない

成り行きで、前後して、

二人の男性とベッドインしたためだが、

離婚調停中のダーシーか、独身のジャックか、

それぞれが、わからないまま

父親気取りでハッスルするので

話がややこしく、

可笑しくなるのであった。

また、出産をめぐるドラマゆえ

なかなか感動的でもある。

 

というストーリーゆえ

ネタバレは避けたい結末なのだが

連作物の最後?としてはまあ

観てよかった~と満足なものであった。

 

ジャックさんもいい味出していたし、

ダーシーファンとしては、もはや言うことなしの

見どころ満載、(映画『キングスマン』でスタントなしの

アクションを披露したばかりで、細身になっていたコリン)

ブリジットも若作りなどせずに自然体でよかった。

ドクター役で、エマ・トンプソンも出ている。

そして、登場しなかったヒューのダニエル役は、

飛行機事故にあったという設定だったのだが、

これが最後の最後にオチがあって

余韻を残すのでもあった。

 

 

3作目を単独で見ても、面白いだろうと思うが

やはり、1,2作を見ていればとても楽しめるだろうね。

 


『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』特別映像

 

上に貼った、特別映像を見てもわかるが、

そして、もうひとつ、

ブリジット・ジョーンズの3作目が

よかったのは、

シリーズに出てきた俳優さんたち共々、

年齢を重ねていくのも悪くないなぁ とも

感じられたことでしょうか(笑)

  

   

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