エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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春先に、斑入りヤブランの切り戻し-新芽を迎える刈り込み

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ようやく、庭の日本水仙が咲き出した

 

風が冷たく、まだ寒い。

それでも庭では芽吹きなどの日々変化。

 

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カイドウ(海棠)の花芽

 

 

オリヅルランのような 

細い斑入りの葉が、風に揺れる姿も爽やかで

風情のある、斑入りヤブラン

 

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葉だけでも美しいが

秋には花穂が上がってそれも綺麗。

 

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いつも気づくのが遅いが、黒っぽい実もつく。

 

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我が家の斑入りヤブランは庭の中央で、対になって植えられ、

たぶん、というのは、

園芸好きだった父がそうしたのだろうけれど

今となっては聞くよしもなし。

長い間、美しい葉と花を楽しませてくれています。

 

 

 

 

今日は、斑入りヤブランの刈り込みをしました。 

 

以前から、あたりまえのように、そこにあって

ほとんど植えっぱなし状態でしたが、

数年前に、春先に刈り込むことで、

新しい葉を綺麗に更新出来る、と知りました。

 

写真は以前の時のものですが、

こんなふうに、思い切って綺麗さっぱりと(笑) 

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もう少しすると、新しい芽が出てきますので、

今季は、新芽が出る前の時期にしました。

ということで、新芽を傷つけることなく、ばっさり

新しい刈り込みバサミも使ってみることも出来て

あっというまに。

いわば、新芽を迎える刈り込みですね。

 

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 4月初め

 

 

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4月末頃

 

どちらかといえば

潔く物事を切り替えたり、終わらせるのが不得手で、

これを見ていると

すっきりと、新しいものを迎えるには、

思いきって古いものを手放すのも一考だなぁと

つくづく感じるのであった。

  

 

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各々止むなき表現をなせ-宮沢賢治の言葉

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 2011年に一緒にいたのは先代たちだったけな…

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  宮澤賢治は、「世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はありえない」と記しました。私は「世界ぜんたい」とは、人間のみを指すのではないと思います。人間を含めたこの世界全体が幸せになることを、賢治さんは願っていたはずです。またそう考えなければ、この地球という星を守ることはできないところにまで私たちは追い詰められてしまったと思います。

 賢治さんは続けてこう記しています。「個性の優れる方面に於て、各々止むなき表現をなせ」。

 たまたま原子力の世界に入ってしまった私は、なんとか原発を止めるために自分が持っている力を出し尽くします。みなさんも、それぞれが取り組んでいる場所で、それぞれの力を発揮してください。

 私たち誰もがそれぞれに「止むなき表現」をする場所があるはずです。

           京大原子炉実験所助教 小出裕章さん講演より

 

小出氏が、脱原発についてご尽力されていらしたことは、

皆さまもご存じでしょう。

「これ以上のエネルギー消費拡大は犯罪 

原発がすべて止まっても決して停電は起きない」

という題で、東日本大震災の後、講演されたんですね。

 

当時は、この小出先生の講演の全文が掲載されていました。

この記事は、その頃、他のブログに載せたものから

拾っています。

 

 

 

 

今日は、家族が休みだったので、買い物に出たりして

いろいろやっていて、もう夜になり

ブログをお休みしようと思ったのですが、

この言葉だけでも転記しておこうと思いました。

 

“個性の優れる方面に於て、各々止むなき表現をなせ”

私には、この言葉、結構、心に響きます。

 

この文は、宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』

農民芸術の産者という段にあります。

青空文庫でご覧になれます)

そして、最初の

「世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はありえない」

 は、序論にある言葉です。

 

ちなみに、本ではこちらにも収録されているようです。

宮沢賢治全集〈10〉 (ちくま文庫)

宮沢賢治全集〈10〉 (ちくま文庫)

 

 

ささやかな祈りと共に、あらためて

あたりまえの日常を送れることに感謝します。

 

 

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冬眠ならぬ春眠-『整体かれんだー』片山洋次郎氏

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日が差すと暖かく感じるが、

何だかまだ寒い。

それでも、庭では

草木はそれなりに伸びてきている。

 

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 プリムローズ 

 

 人間は「冬眠」しない動物ですが、その代わり「春眠」するのではないか、と思うことがあります。2月からはじまる「春」は、骨盤、頭、肩胛骨など、身体の右側のゆるみとして最初に現れ、次にゆるみにくい左側、さらに再び右側と、交互にテンションを下げながら脱力化を進行させます。
 左右がそろい、全身がゆるみきったところで、身体をだるく感じたり、やけに眠かったりするんですね。これが「春眠暁を覚えず」という、身体のお休みモードです。  

            片山洋次郎 『整体かれんだー

 

片山洋次郎さんによる 

副題が、"旬な身体になる"という本。

文庫になっていました。

 

整体かれんだー―旬な身体になる (文春文庫)

整体かれんだー―旬な身体になる (文春文庫)

 

 

 

 

 

虫が這い出すという啓蟄も過ぎて

3月も半ばに向かい、春へと加速中。

 

身体的には、春先は浄化の時期とは

知っていましたが、

感じていたように

ちょっとだるかったり、

ぼんやりしがちな時期

でもあるというのは、

なるほど、こういうことだったんですね。

 

“身がまま”整体をいろいろ本で紹介されている

片山洋次郎氏の『整体かれんだー』のコラムにあります

春の身体、から。

 

身体の本質的なリズムに沿って

一年も2月はじまりで、旬な身体になれるよう

月々ごとに、わかりやすく、具体的な

実際の手入れ(対処法)を教えてくれます。

 

現代的なカレンダーでいくと

一般的な生活上も、春は始まりの季節とされていますが

身体的には、お休み=調整モード、

いろいろ終わらせるのに適しているというのは

感得、納得といったところかも。

 

 春は体内にためこんだよけいなものを排泄する、整理・大掃除の時季と考えるとよいでしょう。激しいともいえる変動の中で、身体のバランスをうまくリセットできれば、春・夏モードに入った時に、その人に備わっている本来の元気が発揮されやすくなります。

 

何か特定の疾患とかの原因でなければ、

好不調の波というのも、季節に合わせて

身体自ら上手にバランスを取り直しているともいえ、

その賢明な身体に従うなり、言うことをきいて

休むなり、ペースを落とすなりして調整に参加するのも

大事なことだと思える一冊です。

 

人間以外の動物は、シンプルに生きているようだが、

私たちヒトだけが、頭と身体がバラバラになりやすく

頭で情報をかき集めて、右往左往してしまったりする。

実は、基本的な情報は自らの身体がシンプルに

教えていてくれるのかもしれないですね。

 

以前、他にも、著者の本について載せています。 

 

www.salon-shiroineko.com

  

www.salon-shiroineko.com 

 

 

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魅惑のパンケーキ-『楽しいムーミン一家』より

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晴れて、日中はまあまあ暖かめ。

春待ち気分のこの頃。

 

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   ミニチュアパンケーキのストラップ

 

 

 

パンケーキとかホットケーキって、何とも魅力的ですね。

お話にも、くまのプーさんなど、よく登場します。

 

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   こらーじゅのおもちゃ箱より  はがきコラージュ#11

ムーミンママのパンケーキも有名ですが、

ちなみに、本では特に、『楽しいムーミン一家』の場面が印象的。

 

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

 

 

こわそうな飛行おにがやって来るシーンですが、

「なにか食べるものをくれ。これじゃあ、神経がたまらない」
と、飛行おにがいいました。
 すぐさまムーミンママが、パンケーキとジャムをもってきて、
大ざらいっぱい、飛行おににやりました。
 飛行おにがそれを食べているあいだに、みんなは、すこしばかり
近くへよっていきました。パンケーキとジャムを食べているような人なら、
そんなにこわくはありませんからね。話しかけたってだいじょうぶでしょう。
「おいしいでしょ」
と、トフスランがききました。
「うん、ありがとう。パンケーキを食べるのは、なにしろ八十五年ぶり
だものなあ」と飛行おにはいいました。
 すぐにみんなは、すっかり飛行おにに同情して、もっと近くまでよって
いきました。 

 

 

ちなみに、ムーミンママのパンケーキで検索すると、

とっても美味しそうな画像やレシピがたくさん出てきます。

 

物語にちなむ料理本というのもいろいろ出ていますが、

ムーミンママのお料理の本もあります。

 

ムーミンママのお料理の本

ムーミンママのお料理の本

 

 

少し、写真も載っていますが、文章(種類豊富なレシピ)中心の

どちらかというとお話のクッキング読本という感じかな。

レシピを忠実に再現する(出来なくはないでしょうが)本というよりは

むしろ、ところどころに織り込まれた

ムーミンのお話から引用された文章と絵を楽しんだり、

ムーミン谷のごちそうに想いを馳せて味わう感じかな。

 

でも、ムーミンファンには嬉しい一冊でしょうね。

"スナフキンの荒野の五目スープ"とか

"はらぺこムーミンのじゃがいもグラタン”など

想像力ともども、そそられます(笑)

 

ところで、お気に入りのティータイム本といえば

くまのプーさんのパンケーキも載っていた

『イギリスのお話はおいしい。』

 

イギリスのお話はおいしい。―すてきなティータイム (MOE BOOKS)

イギリスのお話はおいしい。―すてきなティータイム (MOE BOOKS)

 

 

これは、全ページにわたる写真も素適で、レシピに

物語をめぐるお話も楽しい一冊です。

ピーターラビットから、アリス、パディントン

秘密の花園ナルニア、メアリー・ポピンズ…など

取り上げられています。

 

パンケーキ、ホットケーキといえば

ちびくろさんぼ』のお話も、

ホットケーキが食べたくなる印象的な一冊でした。

知らぬ間に(人種差別問題とかで)絵本が消え、

    ちびくろサンボ-Wikipedia

2000年以降にようやく、復刊されてきたという

時代に翻弄された、いわくのある作品となったようですが、

私は、楽しい絵本だったと覚えています。

 

お菓子でも、お料理でも

美味しいものは、幸せな気分にさせてくれますね~♪

 

 

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    美味しそうなお餅かアイスか…

 

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竜がこわい大人たち…『夜の言葉-ファンタジー・SF論』アーシェラ・K.ル=グウィン

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今朝は冷え込んで、霜柱がたって

結構地面が白かった。 

三寒四温という時期もあるが、

春を前に、寒さが冬に戻ったかのような

日も来る。

 

新しいことを始めたり、変化するという段になって

躊躇してしまうというのは、怖れがあるからといわれるが

自由ゆえに戸惑うというのもそんな感じなのだろうか。

 

少し前に、社会心理学者エーリッヒ・フロムの名著

『自由からの逃走』について載せたことがあった。

  

www.salon-shiroineko.com

 

 

それとは全く別のファンタジーというジャンルで

やはり、自由がこわいという大人の姿を看破した

一節があったなぁと思い出した。

 

 

 

覚えていたのは

エッセイ?の中でも、面白いタイトルの章だったから

アメリカ人はなぜ竜がこわいか」

もっとも深い人間的な力のひとつではないかと作者が思う

想像力に関して、子どもを抑えつけたり、

あざわらったりしないで、というくだり

  なぜならば、言うまでもなくファンタジーは真実だからです。
 事実ではありません。でも真実なのです。子どもたちはそのことを
 知っています。大人だって知ってはいる。知っているからこそ、
 彼らの多くはファンタジーをおそれるのです。彼らは、ファンタジー
 内なる真実が、彼らが自らを鞭うって日々生きている人生の、
 すべてのまやかし、偽り、無駄な些事のことごとくに挑戦し、これを
 おびやかしてくることを知っているのです。大人たちは竜がこわい。
 なぜなら、自由がこわいからです。

 

  子どもたちを信頼しなくてはいけない、とわたしは思います。
 尋常な子どもなら、現実とファンタジーの世界をごっちゃにしたりは
 しません。『裸の王さま』のお話のなかである偉大なファンタジー
 作家も指摘しているとおり、ごっちゃにしてしまう割合は大人の
 ほうがずっと多いのです。



これは、「ゲド戦記」で有名なアーシェラ・K.ル=グウィンの本

『夜の言葉-ファンタジー・SF論』 

 

夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫)

夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫)

 

 

ファンタジーというものが持つ、

独特で大切な力を軽視してしまいがちな

大人に対する忠告でもありますが、

引用したくだりで、ルグウィンは

竜がこわいのは、自由がこわいからだと述べていました。

 

人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです。

 

全編、さすがに洞察の深い優れた内容で、

読んでいて興味はつきないエッセイと

なっています。


季節の変わり目のこの時期は、

天候も安定しないで動いているが

日々、逡巡しながら、気づきもある。

 

そう、ファンタジーは好きだが、

自身の内なる竜を怖れていたのかも…。


私も、

自由へ踏み出すのがこわくて

躊躇しがちな大人だったんだと

あらためて気がついた。

 

たぶん、必要なのは、ほんの少しの勇気だけ。

 

日々、ブログでいろいろなことを選んで

触れているが、結局、その時々の

自分に語りかけてもいるんだね。

 

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