エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

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『松岡直也&ウィシング・ライブ』-音楽活動60周年記念DVD、完全版ブルーレイ

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白花のフジバカマが2株だけ自生 

 

日本のラテン・フュージョン界の第一人者だった

松岡直也さん(1937-2014)が他界されて4年。

15歳から本格的に開始された音楽活動が

2012年で60周年となり記念コンサートが行われた。

その時のライブが、すぐDVDとなって発売されていたが、

今年の4月(松岡氏の命日)に新たに、

ブルーレイ化され、CD〈2枚)もついたセットで

完全版として発売されている。

 

この記念公演は、

バンドの初期に人気を博した松岡直也&ウィシングとして

往年の豪華メンバーを揃えて、六本木のライブレストラン

STB139(スィートベイジル)で行なわれた。

チケットは発売2時間で完売という話でしたが、

このよく知られたライブハウスも

かつてのピットイン同様、今は姿を消し、

跡地にはホテルが建っているらしい。

月日の流れを感じますが、音楽は不滅ですね。

 

2012年6月8日の演奏だったということで、さて

この頃、私は何をしていたんだろうと振り返ると、

あぁ、愛するふうちゃん(先代猫)の療養介護中で

まさに彼が旅立つ寸前の日々でしたね。

あの当時は音楽もほとんど聞いてなかったと思う。

今となっては、松岡直也さんのピアノ演奏を生で聴く

機会もなくなってしまったわけだけれど、

それでもこうした記念版が出るのは

とてもありがたい。

大体、最近YouTubeで視聴したのがきっかけで復活した

音楽熱ですから、ライブだよライブ、やはり(笑)

 

 


『松岡直也&ウィシング・ライブ~音楽活動60周年記念~』ライブDigest

 

このダイジェスト、17分程ですが、

Fisherman's Break と

Noche Corriendo の2曲が収められていますね。

 

メンバーは、(敬称略)

松岡直也(ピアノ)

村上“ポンタ”秀一(ドラム)

高橋ゲタ夫(ベース)

和田アキラ(ギター)

カルロス菅野(パーカッション)

大儀見元(パーカッション)

土岐英史(アルト&ソプラノサックス)

佐藤達哉(テナーサックス)

片岡雄三(トロンボーン

奥村晶(トランペット)

鈴木正則(トランペット)

 

(追記)ダイジェストでもう一曲載ってました↓ こちらは8分ほど。

 


『松岡直也&ウィシング・ライブ~音楽活動60周年記念~完全版』ライブDigest

 

皆さん、お姿も内容も貫禄十分で

さすがのアンサンブル、聴きごたえあります。

曲目はアンコールを含め、14曲が

ブルーレイ1枚とCD2枚で、それぞれ

2時間たっぷりと楽しめ、

ファンにはたまらない内容かと思います。

  

 

DVDはこちら 

 

 

これも人気。 

ラテンフュージョン、ベスト10に入ってたっけ。

 

 

  

 

今ごろ、後追いではまっているから、

彼らのライブDVDなら、何でも見てみたいけど、

この前には、57周年記念 “Hot & Unique Live“(2008&09年)

 

 

もう一つの60周年ライブDVD “INFINITY Live”(2011年3月)があり、

 

 

更に、彼らの初のDVD(2005年頃)があったけど、

限定版だったようで、ほぼ手に入らない状態。

 

 

YouTubeで見ると、ギターは大橋勇さん、

これもなかなかよさげで、見たいんですけどね(泣) 

 

実は、松岡直也氏は、2001年頃、病気が発覚し

音楽活動60周年を迎えられたのは奇跡だったという談話が

オフィシャルサイトにあった。

かつてのメンバーによる追悼でも、病を周囲に知らせなかったのは

音楽以外の配慮を望まなかったんだろうと

そのタフさも偲ばれていました。

豪華な記念公演の時は、75歳だったが、

唯一無二のピアノのタッチは衰えず、

見事な素晴らしいものでした。見れて嬉しい。

 

ところで、PCは、

ブルーレイ対応のはずだったものの

初めて使うのに起動せず、試行錯誤。

調べたら、パワーDVDの有効期限が切れてたとかで

これもネットを参考に、何とか動かすことが出来ました。

何か新たに購入が必要かと思わせる宣伝はスルー。

たぶん機械音痴なんだけど、

見たい一心で何とかなるものなのか…(笑)

 

雨の日ねこ 

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『老いて、若返る』人生、90歳からが面白い-日野原重明さん、堀文子さん

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高齢になられても

現役医師として知られた日野原重明さんと

日本画家の堀文子さんの対談本です。

 

 

 これは、2011年の本で、

インタビューはその前年に行われたとあります。

その後、

昨年2017年に、日野原先生は105歳で他界されましたが、

堀文子さんは、今年7月に100歳のお誕生日を迎えられたそうです。

 

nirasakiomura-artmuseum.com

 

山梨県の韮崎美術館で百寿展が開催されているのですね。

 

それにしても

お二人が、長い経歴を振り返ってもいますが、

どちらも、こんなに開けたというか、

自由な精神を持っていらしたんだと知って、

先のピアニストの舘野泉さんでもそうでしたが、

感心しきりでした。

 

www.salon-shiroineko.com

 

なるほど、皆さん、長生きでご活躍されるわけだなぁと

分かるような気がします。

 

  

 

 

日野原重明さんは、

90歳を過ぎても現役のお医者さんとして、

また、その他にも様々な仕事こなされ、

とても多忙な日々を送ってこられたようです。

若い頃は、ピアノを弾かれて、音楽家になりたいと

思っていたこともあったそうですが、結局、

子供の時に母親を救ってくれた医師への憧れや

成人して読んだシュヴァイツァー博士に感動して

医師への道を歩まれたとのこと。

 

また、堀文子さんは、子供の頃は

科学者になりたかったそうで、

望遠鏡で星を観測したり、顕微鏡でゾウリムシを見たり

していたと言います。その頃から観察眼が養われて

いたのかもしれませんね。

当時では進んだ考えをもっていらしたお母様の影響で

職業婦人を目指し、画家になったといいます。

 

お二方とも、いくつになっても好奇心や気の向くまま

興味を持ったこと、新しいことに精力的に取り組む姿勢が

共通していて、とても印象的です。

高齢になっても、海外へも積極的に出られています。

堀さんは81歳、日野原さんは93歳でヒマラヤを見たくて

ネパールに行かれた時の話など、興味がつきません。

 

堀文子さんは、植物画で知られている日本画家ですが

画壇には属さず、住む場所もあちこち変わり、

絵のモチーフも、画風もどんどん

変わっているといいます。

本の巻頭にいくつか作品が載っているのですが、

植物画のイメージとはまた全然違う

自由な自然と生命への賛歌が感じられ

とても惹かれるものばかりでした。

 

 画風が定まらないのはなぜですか、と、よく聞かれました。日本画家というのは得意のテーマがあるのが常識とされ、それぞれに画風というものがあります。ところが、私の場合は「その日の自分」を描くんです。人間は毎日変わるものですから、私の画風はひとつではないのです。認められないのは、当然でした。

 

また 

対談の記述の合間に、お二人の含蓄ある

多くの著書からの言葉も散りばめられていて、

パラパラと見ていても、心に留まるものばかりです。

 

人はみなそれぞれ幼児期の記憶を探し求めながら、

この世を生きているのかもしれません。(堀)

 

幼い頃からの体験、特に美術的、文化的体験が、

本当に現在の自分に大きな意味をもたらしていると

感じます。    (日野原)

 

知識も説明もいらず、美は時空を超えて感応する者の

魂を揺さぶる電流のようなものです。  (堀)

 

医療は人の「体」にタッチするアートです。そして

絵画や音楽は、人の「心」にタッチするアートです。(日野原)

 

美や真理は無駄の中にあり、私の人生も富とは

無縁だと思っています。   (堀)

 

アートは人間の本質です。人間の本質とは命ということです。

その命を健やかに保つようにするのが医療なのです。(日野原)

 

 個人的にも、アートの本質や自然観の話や、

モンゴロイドの血なのか、堀さんが

マヤ遺跡のあるメキシコで民芸品の模様を見て

「初めて同じ民族の感性に会ったような気がして胸が踊りました。」

にどこかで共鳴しちゃったり…(笑)

巻頭の絵にも「インカの祭り」2007年がありました。

 

これほどの奇跡をつみあげた生命の惑星を育てあげた

地球自体が、途方もない生命体だったのはないか。 (堀)

 

命の源は宇宙に存在する。宇宙の偉大な力が自分に命を与えて、

生かしてくれているのだと日々感じています。  (日野原)

 

私が確かに生きている今日。全身全霊を傾けて、考え、嘆き、

感動することのできるのが今という時間なのです。 (堀)

 

私たちが実際に音楽を聴いたり絵を見たり書を見たりするとき、

私たちは心の中にある感動を感じます。その感動が内的な

エネルギーのようなものを発して、一緒に世界の中を生きようと

いうような気力が起こっていきます。  (日野原)

 

最近は、図書館でも

事前に読みたい本をリクエストしたり、

検索して選びだすことも多かったのですが、

それでもふと、書棚で目が留まるものもあり、

これもその一冊で、読んでとてもよかった。 

 

 

 

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庭木の剪定をちょっとだけしたら、余裕の現場監督がいた…。 

 

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“聴かせるギター”-伝説のロイ・ブキャナン、名ジャズギタリストのマーティン・テイラー

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ラテン・フュージョン松岡直也さんのライブビデオに

あらためて惹かれた夏の終わりから、

 

www.salon-shiroineko.com

 

今さらながら、エレキギターの音色もいいなということで

思い出したのが、ギタリストのロイ・ブキャナン。

 

昔は結構、ハードロックとかも聴いてたわりに

特に好きなギタリストもいなかったのだけど、

この人だけは気に留まって、一枚レコードを買って

聴いていた。当時は、輸入盤のレコードをよく探していた。

 (その後、残念ながらレコードは処分してもうない)

 

最近、YouTubeでライブ映像を見ることが出来て

やはりいいわ~とCDで新たに聴きたくなった。

ら、

何と、今年、2枚組で新しい、

昔の名ライブ音源をフルに収録したのが出てたんですね。

完全版の方は出ると、売り切れ続きのようですが、

輸入盤でも出ているようです。

 

 

聴きごたえありそうだ。

しかし、今新たに出るとは… 

あー、棋士の羽生さんによるAIの話ではないが

温故知新」というフレーズが浮かぶ。

 

www.salon-shiroineko.com

 

で、話は戻って

ロイ・ブキャナンさん(1939-1988)ですが、

 

世界最高の無名ギタリスト”と冠される

知る人ぞ知る名ギタリスト。

 

って、無名じゃないよね…

ジェフ・ベックやクラプトンなどの名だたるギタリストや

ミュージシャンがこぞって敬愛してたというし、

また、ローリング・ストーンズからの

ブライアン・ジョーンズの後任への依頼を断ったという

エピソードは有名。

 

牧師の息子に生まれ、5歳でプレゼントされたギターを

独学で弾きはじめ、9歳でバンドを組んだという話も。

ブルースから、カントリー、ロックンロール、ジャズ、ハードロックと

何でも弾きこなしたという。

 

 メシアが再び

youtu.be

 

情感溢れるというか、抒情的というか

いわゆるギターの泣きフレーズに思わず聴き入ってしまう。。

レコード聴いてたのは、10代から20代…

今頃、ビデオで見れるなんて思わなかった。

 

 

ロイズ・ブルース

youtu.be

 

こうやって弾いているんだ~と

手元にも魅入ってしまう。。

途中で、弾きながら飲み物も手に取ったりして、

余裕のパフォーマンスも(笑)

しかし、チェロもそうだったけど、

弦楽器って、思いきってかき鳴らしていると

何か津軽三味線みたいに聞こえるとこもあるよね。

あれも心地いい響き…。  

 

 

  

 

 

それから、現役の名ジャズ・ギタリストの

マーティン・テイラーさん、いいです。

この方もとても巧い演奏家ですが、さらっと

軽やかで爽やかで聴きやすいです。

 

youtu.be

 

先のロイさんは、かつてのギター少年か、

通なロック好きオジサン好みで、

(私は普通のオバサンですが…笑)

こちらは、もっとポピュラーですね。 

 

私が持っているCDは、これ(ソロ)ですが

聴き込んでも、癒しのBGMでもOK。 

 

 

ご活躍中なので、新しいのも出ているし、

結構来日もされているようです。 

 

ちなみに、昔は

ジャズ・バイオリ二ストのステファン・グラッペリのバンドでも

演奏していたそうで、その時のビデオもYouTubeにありました。

 

youtu.be

 

そういえば、昔、アコースティックギターも持ってたんだけど

あれは、ほとんど弾かずじまいだった気がする…(;'∀')

ともかく、楽器が弾けると楽しいよね。

 

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季節が移ろう-思いのほか、珪藻土のバスマットは使いやすい

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昨日は、暦で重陽(菊の節句

今日は新月ですが、9月も10日になるんですね。

晴れているのに、雨がパラパラ降り出して

洗濯物を取り込み、ちょっと蒸しているものの

秋への季節の移ろいを感じます。

 

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二度咲きの錦萩 

 

この夏、

替えてよかったのは、電話機だけでなく、

(まあ、これは替えざるをえなかったわけでしたが)

 

www.salon-shiroineko.com

 

 

洗面所で気になってたバスマットを、布製から

最近あちこちで目に留まった、

珪藻土”(けいそうど)のバスマットに替えたこと。

 

見た目は素朴というか、そっけないが

何しろ、乾き具合が宣伝通り、

サラッとしていて、お手入れも楽そうだ。

(たまに陰干しするとか、しなくてもいいみたいだけど

 効果が薄れたら、サンドペーパーでこするとか)

冬は足が冷たく感じるかもしれないけれど

べたつくよりはいいと思う。

髪の毛がついたりすることないし、周りの掃除もしやすい。

(割れちゃうと困るから、叩いたりしないとのこと) 

 

 

家は、近所のお店で一番小さなサイズを選んだんだけど

通常のバスマットサイズ60×39㎝でもいいかも。

ほんとに速乾で気持ちいい!

長く使ってみないと、どうこう言えないかもしれませんが

とにかく、お風呂上がりの足元が快適なのは何よりです。

  

www.rakuten.ne.jp

 

ところで、珪藻土というのは、

藻の一種の珪藻の混じった堆積物で

塗り壁材、耐火材などということですが、

その調湿性の高さから、吸水効果に優れたバスマットとして

ヒット商品となっているようですね。 

 

 

  

 

 

今日の一枚

 

シックなカラードイリー

 

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 (40番レース糸 ブラウン   直径23.5㎝)         #1600

 

 色を変えると、ホワイトの時と同じデザインでも、雰囲気が変わります。

 

 

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残暑だった昨日は、戻らず、朝帰り。

5時半過ぎに玄関を開けると、ミィミィ言いながら入ってきた。

 

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今朝の珈琲タイムの一冊-『絶望している暇はない』舘野泉さん

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 青色フジバカマに、今季初のハイビスカス一輪

 

 

 

 

ピアニストとして長年ご活躍の舘野泉氏。

2002年に病に倒れ、右手が利かなくなったが

2004年以降、左手のピアニストとして御健在です。

先日の記事で、読んでみたいなといってた本を

昨日、図書館で手にすることができました。

 

 

www.salon-shiroineko.com

 

 

今朝というか、ほとんど昼近くだけど

食後にコーヒーを飲みながらパラパラと目を通しているうちに

すぐに読めちゃった。

副題に

「左手のピアニスト」の超前向き思考 

とあるように

ほんとに前向きな方でいらしたんですね!

 

舘野泉さんは、ピアノ曲で知っていましたが

このような自然体でこだわりのない方とは

嬉しい驚きでした。

おそらく、天性のものでしょうが、

だから、世間では大変だと思われる状況でも

そんなふうにはとらえていない…

こうした自由な在り方は、爽快です。

 

 人間、病気や怪我で何かを失うことはあるけれど、経験として積み重ねたものは、何があっても奪われません。僕のピアニストとしての右手は失われてしまいましたが、音楽を生きた時間というものはちゃんと自分の中に堆積している。だから左手で音楽を奏でることができる。そして、自分の演奏能力というものが、まだまだ大きくなっているという実感もある。

 僕は右手を奪われたんじゃない。左手の音楽を与えられたのです。

 確かに歳をとったなあと痛感することは増えました。脳溢血をやったせいで、右半身は自由ではありません。普段の生活も、人より労力をはらわなければなりません。でも正直、不安に思ったことがないのです。

 自分の手のひら──今や左手だけですが──その上に盛れることだけをやっていると、自然と世界が広がっていきます。新しく広がったところからは、新しい夢が湧いてきます。 

 

舘野泉氏は、ご家族が皆音楽家という環境で育っています。

 

 生まれた時から音が周りにあって、音があるのが当たり前の生活だと思って生きてきました。自分にとって、ピアノを弾くことは特別なことじゃない。それは呼吸しているのと同じことです。よく周りから「音楽は何ですか」と聞かれるけれど、小さい時からずうっとそこに、変わらず音楽があったのです。

 

 

 

   脳出血した部分は後頭部だったのでメスを入れられない。自然治癒を待つほかなく、一か月間は寝たきり。入院二か月目からリハビリが始まった。

 

 リハビリに苦労したという実感もないし、つらくもなかったのだけど、新聞や雑誌のインタビュー記事で「つらい体験だった」と書かれてしまう。「苦労を乗り越えて復活した」というほうが、ドラマチックだし、皆、リハビリはつらいものだと思い込んでいるのかもしれないけれど、実際は、そんなことはなかった。僕は本当に、リハビリが楽しかったの。だってすべてがまさに「初めての体験」だったんだから。

 

 

 

つらいことがないわけではない。

悲しみを感じないわけではない。

しんどいと思うこともある。

苦しいこともある。

痛みもある。

 

 瞬間、瞬間に、つらさや苦しみを感じることは、誰にでもあります。長く続くこともある。でもそれは切り離せない人生の一部です。

 他の人に聞いてもらって、つらさや苦しみを紛らわせる人がいるけれど、僕はあまり、というより、ほとんど人に話しません。聞く相手にも負担がかかります。それに、自分の痛みの核は、結局他人にはわかりません。 

 

 

 なにかに心惹かれたら、とにかくその気持ちに従います。そしていつの間にかその世界に入り込んでいる。すぐ行動に移すこともあるし、十年、二十年思い続けていることもあります。子供の頃からアイヌ文化に興味を抱いていました。今、アイヌ伝説をモチーフにした曲を依頼していることろです。先日は沖縄をテーマにした曲も、別の方にお願いしました。

 フィンランドの音楽も随分開拓したけれど、ヨーロッパのほかの国々、アメリカ、南米、オーストラリア、中近東、アジアほかの地域についても同じ。好きなものに吸い込まれていく。気がつけば蜜蜂みたいに花の間を飛び廻っているのです。

 

演奏する立場でなく、一視聴者に過ぎないけれど、

これもそうだなぁと同感。

だから、またピアノで舘野氏のことを思い出したら

ご著書(本)があると知り、調べてたら新しい曲(CD)も知って

是非聴いてみたいと…忙しくなっちゃうんだ、これが(笑)

松岡さんのラテンフュージョンから広がったものもあるし

あれも、これもあるわ、と芋づる式に

興味は尽きないんですよね~(^^♪

 

 

  

 

 

 うまいピアニストはたくさんいるけれど、僕はテクニックというものにまったく関心がない。テクニック的に趣向を凝らしている音楽に、興味がないんです。知識が豊富でも、新しい試みを試したとしても、音が「生きてない」としたら、それは面白くない。

 ピアニストの場合、曲の解釈だとか、テクニックとか、そういうことが評価されるけど、大事なのは、その人が音楽している時の、存在自体の強さなのではないのでしょうか。

 

これもわかる。だって惹かれる演奏は、

決して完全無欠な出来栄えとかでなく

奏でる存在全体から響いてくるものだから。

 

 僕は、自分のことを芸術家だと思ったことがありません。“手職人”だという自覚があります。これは、若い時分からずっとそうです。

“音楽を手で触る”という感覚は面白いものです。時には愛おしんだり、時には投げつけ、ぶつけ、放り投げたりもする。作曲家の生涯だとか、作品の構成だとか、歴史だとか、そういったものに興味を持ったり考えたりすることがありません。あるのは作品だけです、その音だけ。

 

舘野さんご自身は先生に向いてないといいます。

 

 中には、指導方法に不満を訴える生徒もいた。

 

 自分で考え、自分で学んできた子は、そのあと、大きく花開きました。もちろん僕のお蔭ではありません。

 結局、ピアノはひとりで弾かなければならないのです。誰も助けてくれません。ピアノも人生もそう。歩むときは、ひとりなのです。

 

 人生にゴールなんてありません。人生は常に通過点です。僕は、いつも瞬間を生きている。

 僕には人生の理想も夢も、まったくありません。安全運転や楽することを目的にしたくない。伝統や形式は大事かもしれないけれど、それがすべてじゃない。完成形とか理想とか、そういうものも好きじゃない。あるのは“今の自分”だけ。自分がやりたいこと、できることを探して、その方向に向かっていく。

 どこに向かうかわからないことも多いけれど、日々探っていくうちに、「あ、これだ」という手応えがある。確かな充実感がある。

「自分は生きている」という感触。でもそこを通過したら、それはそれ。次の日には結果を忘れて、また新しい日々の始まりです。

 

何か、いいな。

これからの時代にこそ参考になりそう。

物事にとらわれない自由な在り方。

感心しながら、気持ちが軽くなる一冊です。

 

 

 

連日、風が強すぎて、割と家にいたから

残暑の今日は、朝からお出かけちう…

 

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