エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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『はちうえはぼくにまかせて』-「どろんこハリー」の作者による小さな園芸家

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春のような陽気、

夕刻から一転して冬に戻るらしいが…。

 

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西側満開の梅は、散りつつもある、

中央のはやっと一輪咲いた

 

 

 

 

休暇中にどこかに出かける時、どうしようかなと思うのは、

動物(ペット)のみならず、植物の世話ですよね。


そんな長年の悩みから、こんな愛らしい素適な絵本を創ったのが、

ジーン・ジオンとマーガレット・ブロイ・グレアムのご夫妻コンビでした。

彼らの不朽の名作といえば、「どろんこハリー」 

 

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

 

 
お風呂が嫌いな犬ハリーは、ブラシを庭に埋め、外に遊びに出掛け、

いく先々あっちこっちで泥だらけになって、家に戻ります。

必死にいつもの芸を披露しますが(この場面の絵が可笑しいですね)

誰もハリーだと思わない様子。がっかりして思い出し、ブラシを掘り起こして、

今度は初めての芸当をやってみせ、ようやくめでたしめでたし…。


渡辺茂男さんの素晴らしい訳でしたが、最近、“HARRY the Dirty Dog

英語のペーパーバックを見つけ、原文を読むのも楽しいなと思いました。

ハリーは、シリーズものなんですね。

うみべのハリー」「ハリーのセーター」も楽しいです。


おーっと、話を最初に戻しましょう…

 

「ぼく、はちうえの せわを することにしたんだよ、ママ」

 

仕事が忙しいお父さんに、夏休みどこも行かないから、

何でも好きなことをやっていいと言われたトミー。

近所で旅行する人の鉢植えを1個一日2セントで預かることにしたのでした。


もう、家中が鉢植えだらけ…。植物の世話の好きなトミーでしたが、

どんどん伸びて家はジャングルのよう。

ある日、大きくなりすぎた植物で家が壊れてしまう夢を見た彼は、

図書館に走り、本を見つけ、園芸店で道具を買って、

剪定、植え替えを見事にこなします。


夏休みも終わる頃、近所の人たちは、元気な鉢植えを喜んで引き取っていきました。


家が森のようだと、忙しかったお父さんはずっと不機嫌な面持ちだったので、

これで鉢植えもなくなってすっきり喜んでくれるだろうと、

トミーは思うのですが、意外にも…。


そして最後に素適な夏休みがトミーにも訪れます…。

 

はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)

はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)

 

 「はちうえはぼくにまかせて」
   ジーン・ジオン作 マーガレット・ブロイ・グレアム絵
        もりひさし訳  ペンギン社

 

原題は “THE PLANT SITTER”、ペットシッターならぬ

プラントシッター、いかにもアメリカらしいですよね。

それにしても、ハリーの時もそうでしたが、彼らのお話も、

陽気な愉しい想いをふりまいてくれる絵も好きです。

この植物シッター、トミーの絵本は、オリーブグリーンとクリーム色を基調に

優しい雰囲気がいっぱいです。

              (文庫“青い猫”#6より)

 

ところで、先代猫たちの時は、シニアだったからか

室内の植物には興味なしでした。ところが、今度の猫は、

幼少時から、葉を噛みちぎったりしたので、鉢植えを避難?させて

いたことがあります。今は、以前ほどではありませんが、

おかげで、新たに観葉植物を迎えるのは慎重になり、

室内ジャングル化を、免れています(笑)

 

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 さてと…

 

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