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こんにちは。
時代と共に様々な世代の呼称があるようですが
例えば、日本だと「団塊の世代」とか…。
最近よく耳にするのは
アメリカでいわれてる
「ミレニアル世代」
これは、1980年から2000年初頭にかけて生まれた人たちで
すでにIT革命を経たデジタルネイティブで、
この世代が話題になるのは、
それまでの人たちとは特性が大きく違う
ということのようです。
で、最近アマゾンKindleUnlimitedの読み放題のタイトル本になった
こちらを読んだら、まさにその世代について述べられ、
なかなか面白かった。
著者、尾原和啓氏は1970年生まれ。
マッキンゼー、リクルート、Google、楽天といった 数々の企業を経て
IT批評家、投資顧問となり、著書は
『プラット・フォーム』『ITビジネスの原理』など。
この本では、
いわゆるミレニアル世代を称して
「乾けない世代」と名付けている。
実は、「なんのために頑張るか」という働くための価値観、つまりモチベーションが、ある世代を境に大きく変わってきています。
それは
ないものを、いかに埋めるか。それが最大のモチベーションだったのです。
しかし、今の30代以下となると
生れた頃からすでにあらゆるものが揃い、
物や地位などを欲する、埋めるべき空白がそもそもないという。
そう、あなたは生まれたときから「ないもの」がない。だから何かが欲しいと「乾けない」。
だから、あなたの世代のことを「乾けない世代」と呼ぶことができます。
著者は、
出世や金銭的な成功というニンジンを
目の前にぶらさげられても走らない
この「乾けない世代」こそが
AIの台頭によって仕事が変化していく時代の
希望の世代であるといいます。
人間の欲望を5つからなると唱えました。
「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」
団塊世代以前の傾向としては「達成」「快楽」を欲しましたが、
「乾けない世代」は「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を
重視するとみています。
大きな目標を達成するために一心不乱に頑張れないけれど
それよりも、「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視する。金銭や物理的な報酬とは関係なく”自分の好き”を追求する。
そうした新しいモチベーションを持つ世代こそが
これからの世の中の中心となっていくというわけで、
本書では詳しく解説されていきます。
はじめに モチベーション革命
第1章 「乾けない世代」とは何か?
第2章 偏愛こそが人間の価値になる
第3章 異なる「強み」を掛け算する最強チームの作り方
第4章 個人の働き方
おわりに
これからの時代は、やりたいことがない人にとっては生き辛いでしょうと
著者はいいます。与えられたことをこなして結果を出した時代とは違います。
しかし今は、「何が楽しいの?」「何をやりたいの?」ということを常に問われ、すべて自分で決めていかなければいけない時代です。
――
右向け右で、固定された目標に向かって歯をくいしばって頑張る人よりも、好きなことに夢中でいつも楽しそうな人のほうが、魅力的になっています。
今は、好きなことで楽しそうに仕事をしている人のもとには、自然と、お金や人が集まってくる時代になってきているのです。
これからの時代、
人工知能にも代替不可能なものがあるとしたら
それは「嗜好性」だとも。
簡単に言えば、「私は誰になんと言われても、これが好きだ」という偏愛です。人が頭で考えて、答えを出せるようなものは、人工知能のほうがより優れた答えを早く出せるようになります。一方で、人の嗜好性は、非常に非効率なものです。
なぜ嗜好性が非効率なのか。それは、人の嗜好とは無駄なものによって塗り固められたものだからです。
――これからは「他人から見れば非効率かもしれないけれど、私はどうしてもこれをやりたい」という、偏愛とも言える嗜好性を、個人がどれだけ大事に育て、それをビジネスに変えていけるかが資本になっていくのです。
これからの生き方としては
変化をチャンスと捉え、自らも変化、シフトしていくことを
すすめています。
当然、ビジネスにおいても
以前とはチームの働き方も違ってくるということで
上から下への働きかけではなく、より対等な立場で
様々な個性、強みをうまく組み合わせて
プロジェクトを創り上げていくようになる。
強みだけでなく弱みさえも見せ合うこともでてくるだろうと。
それには従来の価値観を変える必要もあります。
人と違うことは恥ずかしいことではなく、
違いを理解し、認め合うこと。
日本はこれまでの
似た者同士の「安心社会」から
「信頼社会」を前提にコミュニケーション
していくべきだといいます。
詳しい内容は実際に読んで頂きたいのですが
著者自身は、職歴とともに
阪神・淡路大震災のボランティアの経験が
仕事の仕組みづくりやプラットフォームに
大きな興味を抱くきっかけとなったそうです。
いずれにしても
時代が変わり、価値観が変われば
社会のあり方や仕事の仕方も変わっていきます。
また
”迷惑をかけちゃいけない”という”呪い”も脱しようと。
これから訪れる変化の時代では、「おたがいさま」と言えるような大らかさや、人それぞれの違う色を発揮できるような風通しの良さがないと、どんどん行き詰まってしまいます。
もし誰かにちょっと迷惑をかけてしまったら、そのぶん「ありがとう」と言ってもらえる行動を起こしましょう。そして誰かに「ごめんなさい」と言われたら、「おたがいさま」と言って、迷惑を受け止めてあげられる笑顔を見せましょう。
最後にこんな話もされています。
変化する時代を生きるには、「好き」を磨くこと以外にも、大事なことがもうひとつあります。それは、変化する時代では、変化しないでいることのほうがむしろリスクだということです。
勤め先の仕事もロボットにとってかわられるかもしれません。
「変化する時代を自由に、自立して生きていくことは、何にも依存しないことではありません。むしろ依存先を一ヶ所にしぼらず、複数持つことが大事」で
「自立とは、依存先を増やすこと」という
脳性まひの障害がある小児科医の熊谷晋一郎の言葉もあるそうです。
これからの時代と社会を
新たに創り上げていくであろう
新世代の若い人たち、
私たち旧世代は彼らの足を引っ張っぱったり、
個性を潰すことなく、
上手にサポートしていくことが
必要でしょうね。
今日の一枚
ポストカードこらーじゅ 124
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