エブリディ・マジック-日だまりに猫と戯れ

草木と庭と猫と…本や日常のあれこれ、小さな発見

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暖冬、梅ほころぶ/『心の中に持っている問題』長田弘さんの詩集より ”本 ⑶”

 

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暖かな成人の日

西側の小さな梅の木

例年より早く開花

 

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 断捨離の合間に

 

本 ⑶

 

 退屈をたのしみたい日は、古本屋のある街

へゆく。雑然とならぶおびただしい本のあい

だをさまよって、知らない時代の知らない本

のページに、きみは、風の言葉を探す。

 

 地平線を追いかけている一人の男をみた   

 ぐるぐるぐるぐる 地平線と男はまわった

 私は 心をみだされて

 男に 声をかけた

 

 「無駄だよ」と、私は言った

 「きみは絶対に――」

 

 「嘘をつけ」と、その男は叫んだ

 そして なおも走り続けた

 

 忘れられた異国の詩集のなかの、とある二

 人の男の奇妙な会話。きみは耳を澄まし、微

 笑する。帰りに、花屋に寄って、クレマチス

 を買ってかえろう。そして、熱いコーヒーを

 淹れて、ゆっくりと飲もう。

  退屈をたのしむには、花とコーヒーと新し

 い時間をくれる古い本があれば、いいのだ。

 

  長田弘  『心の中にもっている問題』

     詩人の父から子どもたちへの45篇の詩

 

心の中にもっている問題―詩人の父から子どもたちへの45篇の詩

心の中にもっている問題―詩人の父から子どもたちへの45篇の詩

  • 作者:長田 弘
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 1990/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

現代社会では

なぜか忙しいという人は少なくない

あっという間に日が過ぎていく

うっかりしていると

あれこれ

しなければならない

(と思い込んでいる)ことに忙殺される人もいるかも

 

暇を持て余して

何をしようかな

散歩しようかな

本でも読もうかな

というゆるやかな流れはいずこへ

何かやりたいことがあるなら

それを予定にねじ込んで

その世界に入り込んでしまおう

 

たぶん

入り込んでしまえば

こっちのもの

同じ飛ぶような時間でも

幸せなひとときが味わえるかも、ね。

 

その昔

社会人になった頃から

ご隠居というのに憧れていたことも

生涯現役というより

何かご隠居には

文化的というか趣きがあった

退屈を楽しむ、って

贅沢な響きに聞こえる

のが

むしろ不思議な気もする

今日この頃

 

 

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