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門脇のモミジ
常山アジサイ ”碧の瞳”の実が青くなってきました。
ぐんと寒くなりましたね。
冬らしくなっちゃったところで
クリスマスシーズン記事(リライト)です。
とはいえ、今のとこ個人的には
あまり盛り上がってませんが(*´∇`*)
今日は、なぜか ”ツボ”の
お気に入りの絵本の一冊です。
- 作者: レイモンド・ブリッグズ,さむがりやのサンタ,すがはらひろくに
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1974/10/25
- メディア: ハードカバー
- 購入: 6人 クリック: 38回
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どうやら、
夏のバカンスで日光浴を満喫、といった夢を見て、寝ているおじいさん…。
と、リーン!リーン!と鳴った目覚まし時計をぱちん!と止め、
掛け布団の上で寝ていた猫のクロも飛び起き、
日めくりの12月24を見て「やれやれまたクリスマスか!」
ベッドの足元のスリッパの上の犬のポチをどかし、
パジャマの上にガウンを着込み、紅茶をいれるお湯を沸かして…。
カラフルなコマ割りで、丁寧に描かれた、
実はサンタのおじいさんの忙しい一日が始まりました。
「スノーマン」で有名なイギリスのレイモンド・ブリッグズの
「さむがりやのサンタ」“FATHER CHRISTMAS”は、実に愉しい絵本です。
ぶつぶつ言いながらも(漫画のふきだしに台詞が少しついて)、
ポチとクロ、ニワトリ、そしてトナカイに優しく世話をしながら、
自分の身支度、食事、ストーブに石炭をくべ…といった
細々とした日常のあれこれを済ませ、ソリにプレゼントを積み、
サンタの服装に整えて、戸締りをして、仕事に出かけるのでした。
時計を見ながら、あちこちにプレゼントを配ってまわります。
その様子は勿論、途中で屋根の上で持ってきたサンドイッチと紅茶を飲み、
ラジオで天気予報を聞いて(トナカイ達も餌を食べ)たり、
と何ともユーモラスな姿が、事細かに描かれます。
最後に女王一家の館にも寄って、無事帰宅。
トナカイをねぎらい、又「おいしい紅茶をわかして…」、
ポチとクロに餌をあげ、自分のクリスマス・ディナーの用意、
お風呂に入って…、とまあ、いったぐあい。
いかにも、イギリスらしく、こんなふうに生活のディティールが
描かれているのがほほえましく(私の好みにも合い!)
繰り返し見ていても飽きません。
さすがに、ブリッグズのイラストは色彩も大変美しく、
素晴らしい絵本になっています。
今は昔!の懐かしい写真(笑)
某オンライン書店のレビューに
“微笑ましくも人間的な、でも働く独居老人の人生の楽しみ方”なぁんて、
書いていた人がいましたが、そうなんですよね。
サンタさんに、と置いてあったジュースにふん、と言い、
お酒にはそうこなくっちゃ…って具合、
確か、入れ歯の手入れもしていましたっけ。
細々とした日常の雑事を淡々とこなし、
自分でいろいろ整えて楽しく暮らしている。
そんな逞しい姿には、励まされる思いすら…。
南の島に憬れるおじいさんが、
部屋のあちこちにポスターを貼っていたようでしたが、
そんな続編?もあるようです。「サンタのなつやすみ」(あすなろ書房)
いずれにせよ、寒いこの季節、見ているうちに気持ちもぬくぬくしてきて、
大人も楽しめる絵本ではないでしょうか。
もちろん、(コミック絵が主体なので)英語でもいいかもしれませんね。
また短文ながら、翻訳の素晴らしさもわかるかも。
最後に、クロとポチにもそれぞれプレゼントをあげて、布団に潜り込み
「ま、おまえさんもたのしいクリスマスをむかえるこったね」と
私達に一言で、又笑えます。
(文庫“青い猫” #8より)
かつて、ミクシィで、クリスマスに限らず、
読んで(見て)よかった絵本を紹介していた頃、
工房ならぬ、文庫“青い猫”と称して載せていました。
その後、本も絵本もだいぶ手放しましたが、(この絵本はあります!)
丁寧に書いておいてよかったと思います。
絵本と児童文学も好きなので、そのカテゴリー
絵本・児童書(文庫”青い猫”)をこのブログでも設けていますが
50冊(記事)くらいになってるようです。
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